穴付きスポンジ栓の作成法

材 料

発砲ポリウレタン(通称、スポンジ。座布団の芯などに用いる厚さ約30mmのもの。できるだけ泡のきめが細かく、かつ、固めのものがよい)

道 具

三角刃のデザインカッター(刃の長さが23mm程度のもの。X-ACTO の No.11 が理想的。大手の文具店などで入手可能。)、大型カッターナイフ、ハサミ、スタンプ台など

作り方

  1. スポンジのブロックをカッターナイフで切り出します。辺の長さは、使用するビンの直径より1〜1.5cm大きくします。例えば、直径30mmのビンに使用する場合、40〜45mm四方のブロックにします。一度に、たくさん作っておくと便利でしょう。
  2. 使用するビンの口にスタンプインクを付け、スポンジブロックの中央に型を押します。この線に沿って、デザインカッターで図1のように垂直の切れ込みを入れます。 この際、カッターは1箇所で垂直に保持したまま小刻みに上下するようにし、スポンジブロックの方を動かすようにすると曲がらず、きれいに切ることができます。刃をしっかり垂直に保持することと、できるだけ小刻みに切っていくのがコツです。X-ACTO のカッターを使用する場合、刃巾一杯押し込んでも、刃先が下の面まで届く心配はありません。
  3. 図1のように、底面から約5mm上に、周りから水平に切れ込みを入れて、余分な部分を取り除くと図2に示したような形のものが出来上がります。水平に切る際には、中心の円筒部分まで切り込まないように注意して下さい。下の土台の部分は、中央の円筒からわずかにはみ出すように、ハサミで正方形に整形します。
  4. 図2をひっくり返し、直径が15mm前後の円筒形のもの(マジックインクのキャップなど)を用いて、中心に型を押します。この型に沿ってデザインカッターで切り込みます。この場合、垂直でもかまいませんが、下の方がいくぶん細くなるように、少し斜めに切り込みを入れると、肉厚になって、より丈夫になります。
  5. 切り込みが入ったら、靴下を裏返す要領で芯の部分を表に出し、底の部分が2〜3mmの厚さで残るように注意してハサミで切り取ります。
  6. 切り残した底の部分の中心に、横一文字、または、ベンツの車のマーク状に切り込みを入れ、吸虫管が通るようにします。図4に、仕上がりの断面図を示します。


参 考

 デザインカッターの切れ味が悪いと上手くできませんので、鈍くなったら新しい刃に交換するか、あるいは、トレーシングペーパーなどを用いて、床屋の剃刀の要領で研ぐようにします。