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生命科学専攻
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生命科学専攻の人材養成と教育

博士前期課程

生命科学専攻の博士前期課程では,国際的視野を有し,創造力と応用力を備えた生命科学・生物学分野の研究者・企画開発者,教育者・経営管理者を養成するために,以下のような学生の修得目標達成を支援する教育を行う.

  1. 基礎的な生命科学と生物学に関する研究を進めるために必要な,広範な知識,思考法,実践方法を学ぶと共に,設定した研究課題に関連したより専門的な知識,思考法,研究実践法を修得する.

  2. 基礎的な生命科学や生物学の各分野について,「新規な研究課題」または「応用や教育に関する研究課題」を自ら,あるいは指導教員の指導の下に設定して研究を進め,論文にまとめて発表するまでの基礎的な研究能力を修得する.

  3. 研究の遂行と国際的交流に必要な英語による文章作成能力およびコミュニケーション能力を身につけ,研究の成果を広範な人々に伝える能力を修得する.

博士後期課程

生命科学専攻の博士後期課程では,国際的な牽引力を有し,卓越した創造力と応用力を備えた生命科学・生物学分野の研究者,企画開発者・教育者・経営管理者を養成するために,以下のような学生の修得目標達成を支援する教育を行う.

  1. 基礎的な生命科学と生物学の研究における,先進的かつ重要な課題の探索発見力を身につけるために必要な,広範な知識,思考法,研究実践法を修得する.

  2. 基礎的な生命科学や生物学の各分野について,「新規な研究課題」または「応用や教育に関する研究課題」を自ら設定して研究を進め,十分な成果をあげ,それらを英語の原著論文として公表することを通じて,独立して研究活動を行い得る研究能力を修得する.

  3. 研究を国際的に牽引するために必須である高度な英語でのコミュニケーション能力を身につけ,研究の成果および意義を広範な人々に伝え,理解させる能力を修得する.

カリキュラムおよび指導体制

  1. 自分の研究テーマに近い分野の学習と,生命科学・生物学を広範に学ぶことを求めるカリキュラムの提供(実施済み)

  2. 英語による研究コミュニケーション能力および研究に関わる広範なコミュニケーション能力を養うための科目開設(すでに実施済み,さらに充実を図る)

  3. 研究の方法論や研究課題の設定についての科目開設.(一部実施済み,さらに充実を図る.)

  4. 研究室を越えた交流や共同研究の組織的奨励・支援.(実施済み,さらに充実を図る.)

  5. 学外でのアウトリーチ活動,インターンシップ活動の組織的奨励・支援.(実施済み,さらに充実を図る.)

  6. 研究やアウトリーチ活動等に関するグループでの自主的な取り組みを組織的に奨励することにより,企画力や経営管理力を培う.(一部実施済み,さらに充実を図る.)

  7. 海外の研究室を訪問しての研究体験の組織的奨励・支援.(実施済み,さらに充実を図る.)

  8. 副指導教員の指定と,研究途中での副指導教員を含めた研究指導の強化.(一部実施済み,さらに充実を図る.)

  9. 研究遂行の過程において,研究計画書および中間報告書を作成させ,それらに対して指導を行う.(一部実施済み,さらに充実を図る.)

  10. ティーチングアシスタントとして学部教育・大学院教育に関わることによる,生命科学・生物学に関する理解と,教育能力の向上.(一部実施済み,さらに充実を図る.)

成績評価基準および修了認定基準

(博士前期課程)

  1. 科目成績評価基準:各授業科目についてシラバスを作成し,目的,内容,実施方法,成績評価基準等を明記する.成績は,試験,レポート提出,発表,質疑討論,のいずれか,またはそれらの組み合わせによって評価する.

  2. 学位論文審査基準:申請者は修士学位論文を英語または日本語で作成し提出する.公開の場で研究成果を英語または日本語で発表し,質疑に応ずる.論文審査・検討委員会は,論文,発表について,以下の評価項目により5点法で成績判定を行い,最終評価2以上を合格とする.

    (1)未解明の研究課題に取り組んだか.(必須)
    (2)研究計画,方法が適切であったか.(必須)
    (3)2年間の標準課程に照らして十分な実験,調査がおこなわれたか.(必須)
    (4)研究結果について適切な考察がなされていたか.(必須)
    (5)研究成果がすでに学会等の口頭(ポスター)発表や学術論文として公表されているか.(必須ではない)
    (6)論文が論理的かつ明解に記述されているか.(必須)
    (7)学位論文発表会での発表と質疑に対する応答が論理的かつ明解に行われたか.(必須)

(博士後期課程)

  1. 科目成績評価基準:各授業科目についてシラバスを作成し,目的,内容,実施方法,成績評価基準等を明記する.成績は,試験,発表,質疑討論,レポート提出のいずれか,またはそれらの組み合わせによって評価する.

  2. 学位論文審査基準:申請者は博士学位論文を英語で作成し提出する.公開の場で研究成果を英語または日本語で発表し,質疑に応ずる.論文審査・検討委員会は,論文,発表について,以下の項目により,申請者が自立して研究を行う能力と,研究に関連した業務で国際的に活躍する能力を十分に備えているかどうかの評価を行い,最終的な合否判定を行う.

    (1) 未解明で意義の大きい研究課題に取り組んだか.(必須)
    (2) 研究計画,方法が適切,かつ十分であったか.(必須)
    (3) 研究の一部,または研究方法の修得の一部を,海外の研究室に滞在して行っていたか.(必須ではない)
    (4) 課題について,意義の高い成果が得られたか.3年間の標準課程に照らして十分な成果が得られたか.(必須)
    (5) 研究成果の全部または一部がすでに学術原著論文(英文,査読あり)として発表されているか.(必須)
    (6) 研究の一部を,国際的な学会等で発表しているか.(必須ではない)
    (7) 論文が論理的かつ明解に記述されているか.(必須)
    (8) 学位論文発表会(公開)の場での口頭での発表と質疑に対する応答が論理的かつ明解に行われ,審査員および聴衆を十分に納得させたか.(必須)

教育に関する研修および研究(FD)の実施

  1. 各教員レベルでの教育力向上に関する研究活動の実施と,専攻でのそれらの取りまとめ・公表

    (1)大学院教育の向上のための具体的課題(方策)を各教員が1つ以上設定する.
    (2)上記課題を教育,研究活動の中で実践・研究し,その結果をまとめる.
    (3)上記課題の達成度を評価するために,担当授業受講生,研究指導学生にアンケートや聞き取り調査を行う.
    (4)各教員の課題,実施結果,アンケート等の結果に,今後の大学院教育・研究指導のための指針,注意点などを加えた報告を,専攻が取りまとめ,それらをホームページで公表する.
  2. 専攻としての大学院教育に関する研修勉強会の実施
     以下の項目や,必要が生じた項目について専攻教員を対象とした研修勉強会を行う.

    (1)大学院教育の実質化に向けた生命科学専攻の対応について.
    (2)各授業科目における,成績評価の適正化について.
    (3)学生の研究能力向上のための研究課題の設定と研究指導について.
    (4)学生の異分野経験を豊富にするための対応について.(魅力ある大学院教育イニシアティブの継承を含む)
    (5)専攻の国際化推進のための方策.
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University