TMU logo
生命科学科・専攻
トップ
2024年 東京都立大学理学部生命科学科 高校生物教員向け講座のご案内

 東京都立大学では2024年度夏休みに主に高校生物教員向けの以下の3つの公開講座,実習を行います.ご関心のある方はぜひご参加下さい。参加証明書が必要な方には講習後にメールにてお送りいたします。実習では終了後にお渡しいたします。より詳細な情報および申し込みは6月1日ごろから開始いたします。

1.リカレント講座 「虫の生物学」
実施日:2024年7月29日(月)
講義時間:10時30分より17時50分まで
Zoom開催(人数制限なし)
内 容(予定)
小田広樹(JT生命誌研究館) 「身近なクモから広がる生きものへの探究心」
佐倉 緑(神戸大学)「昆虫が見せる多彩な行動とそのしくみ」
福田公子「高校発生分野のバックグラウンドとなる研究論文を学ぼう(ショウジョウバエの発生)」
小田先生の紹介佐倉先生の紹介
小田先生は長年クモの発生学を研究してきました。先日ラボに遊びに行った時,そのクモがそこらへんで容易に採取できる種であること,たくさんの卵を一度に産み,1年中採卵できること,昆虫の卵発生(表割)などもキレイに観察できることに驚愕し,これはぜひ皆さんに紹介せねばとお呼びしました。 教科書に載っているミツバチの8の字ダンスは皆さんご存知だと思いますが,その行動がどのような神経活動でささえられているかは知らないでしょう。佐倉先生は昆虫のナビゲーション行動と闘争行動を題材に,どちらもその神経機構や脳内機構の研究をされていらっしゃいます。教科書の行動の背景をぜひ知っていただきたいと思い,お呼びしました。

2.リカレント実習1「土壌動物の採集方法や分類・同定方法」
講師予定者:江口克之
実施日:2024年8月5日(月),6日(火)
時 間:9時00分より17時00分まで
場 所:東京都立大学 (八王子市南大沢1-1) 8号館287室(教養実習室)
参加費:無料  定員:15名 
内 容(予定)
 土壌動物の採集方法や分類・同定方法、標本から得られる情報のデータ化などに関する基礎的な知識や経験を習得する。 少人数のグループに分かれ、以下の内容を1日目・2日目を通して協働して取り組む。授業の冒頭や途中に、系統分類学や土壌動物の実践的研究に関する解説も適宜提供する。学内の緑地での採集も行う予定なので(大雨等の場合は中止)、汚れても良い服装で受講すること。
・土壌動物の採集方法の理解(3限分):いくつかの採集方法を受講生自身で行う。雨天の場合は、教員が事前に集めた土壌などを用いて実施する。
・土壌動物の簡易分類・同定、標本から得られる情報のデータ化(3限分):自分たちで採集した標本をおおまかな動物群に分類・同定する。また、標本データから得られる情報をデータ化する方法を考えて、実践する。
・教員からの解説、教員・受講者による総合討論(2限分)。授業の冒頭や途中での教員からの解説(パワーポイントなどを用いる)。日程の最後での総合討論(土壌動物の実習をカリキュラムの制約の中でどのように実施するか、など)。

3.リカレント実習2「シアノバクテリアを用いた分子生物学」
講師予定者:得平茂樹
実施日:2024年8月7日(水),8日(木)
時 間:9時00分より17時00分まで
場 所:東京都立大学 (八王子市南大沢1-1) 8号館287室(教養実習室)
参加費:無料  定員:15名
内 容(予定)
 シアノバクテリアの細胞分化をモデルとして、環境シグナルの感知およびそのシグナルへの応答の分子機構を解析するための研究手法の理解・習得を目指す。
・シアノバクテリアの細胞分化の誘導
・分化細胞の顕微鏡観察
・分化誘導条件の探索
・菌体からのDNAの抽出
・PCR用プライマーのデザイン
・PCR法による遺伝子組換え体の確認
・タンパク質-DNAの相互作用解析
・実験結果のまとめと検討
連絡先:東京都立大学理学部生命科学科 福田 公子
 Email: kokko@tmu.ac.jp
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University