インスタント飼料−使用上の注意−

 インスタント飼料は小規模の実験用には手軽に使えて便利ですが、トラブルがないわけではありません。使用にあたっては、以下のような点に注意してください。

  1. 水の量に注意する

  2.  水と飼料の割合は基本的には1:1ですが、夏はやや控え目に、また、冬は多めにするといった微調整が必要です。水が少なすぎるとハエが死ぬことがあります。逆に、多すぎると、餌がどろどろになって、ハエを取り出す際にたれてきたりすることがあります。
     
  3. 水は均一に混ざるように

  4.  水を加える際には、できるだけ均一に混ざるように注意する必要があります。特に、餌の表面の水分が不足するとハエ(成虫)が死んでしまうことがあります。blueタイプは、水のある部分が青く変色しますので、水のまわり具合をみるのに便利です。この場合、餌の表面に白い部分が残らないように注意してください。
     水を均一に混ぜるのが難しい場合、別の容器であらかじめ良く混ぜてから、飼育びんに分注するのも一法です。ケーキ作り用のクリームを絞り出す道具を使って分注すると便利だそうです。
     
  5. ドライイーストを使う

  6.  交配実験など、多くのハエを必要とする場合、ドライイーストを加えた方がいいと思います。1袋添付されていますが、足りなくなった場合には、市販のドライイーストでかまいません。
     
  7. 紙を挿す

  8.  水が多すぎたり、幼虫の数が多すぎたりして、餌が軟らかくなった場合、吸湿性のある紙を挿してやるようにします。ティッシュペーパーやペーパータオルなどを適当な大きさに折りたたんだものが便利です。