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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2019年度 UOS-TMU交換留学 (大野誠真)
実 施 者: 大野誠真
実施場所: ソウル市立大学
実 施 日: 2020年 2月 2日
対  象: 生命科学専攻学生7名

<概要>
学生が個別にソウル市立大学の研究室を訪問し、実験や研究発表を通して交流を行なう。

<目的>
・研究室訪問およびポスター発表を通して自身の研究と多分野の研究内容への理解を深める
・積極的に英語でのコミュニケーションを図る
・現地での生活を通して韓国という国の文化を理解する


<活動内容/具体的成果>
以下に各日のスケジュールを示す。

2/2 1日目
昼過ぎにソウルの金浦空港に到着。UOS側のオーガナイザーの学生が迎えに来てくれ共にキャンパスに向かった。部屋に荷物を置いたのちに夕食に連れて行ってもらった。少し疲れはあったが部屋も1人部屋でリラックスできたのは良かった。

2/3 2日目
午前中にオーガナイザーの学生によるキャンパスツアーが行なわれた。図書館や100周年記念館などといった各施設を見学した。
昼食後にはいよいよ個人が各研究室に向かった。私は本来Neuro Scienceのラボに行く予定だったがこの日はゼミとの事で一度他の研究室にお邪魔することになった。研究内容や簡単な実験の手伝いを行なった。普段ほとんど触れないナノ粒子の実験だったため良い機会であった。
夜は歓迎会を実施してくれた。韓国の料理や文化を紹介してもらいながら食卓を囲み、緊張もほぐれて楽しい時間を過ごせた。11月に自分の研究室に来ていた学生とも再開することができて感無量だった。

2/4 3日目
3日目は朝から研究室に伺った。私は実質この日が研究室生活初日だったのでメンバーに挨拶をして、お互いの研究内容を紹介し合ってディスカッションを行なった。ラボメンバーは3人と少なかったが温かく迎えてくださり感謝だった。ラボではショウジョウバエを使用しているとの事で自分も扱いには慣れているため、系統維持のエサ替えの手伝いや翌日の顕微鏡観察の準備を行なった。
夜はラボメンバーと夕食を共にした。近くのデパート内のしゃぶしゃぶ屋さんに行って食事を楽しんだ。しゃぶしゃぶと言っても日本とは具材やスープのテイストが少し異なっていて興味深かった。

2/5 4日目
前日に引き続き朝から研究室に伺った。この日は遺伝子に変異をもつショウジョウバエの幼虫を共焦点顕微鏡で観察した。幼虫が持つ匂いに関する受容体の形態をタンパク質の発光により確認するという実験であった。オーガナイザーの一人でもあるラボメンバーが幼虫の成長ステージの見分け方やサンプルの作成方法を教えてくれた。観察に使用した共焦点顕微鏡を以前にも大学で使用したことがあり、受容体の見つけ方を教わった後はある程度1人で進めることができた。単調な作業だったが合間に日本と韓国の文化の違いや日本の印象などを話すことができて有意義な時間となった。


2/6 5日目
5日目は市内観光という事で、オーガナイザーの皆が観光名所を案内してくれた。午前中はショッピングモールおよび周辺の散策、昼食を経て午後は京福宮という朝鮮時代の王宮を見学した。その後は韓国の伝統衣装を体験しつつ見晴らしの良い展望カフェに連れて行ってもらえた。個人的に昼食時にカニを生で頂く料理が印象的であった。もちろん味はとても美味しかった。やはり街中を実際に歩くことが一番の文化体験になると感じた1日であった。

2/7 6日目
6日目はTMU-UOS合同のシンポジウムが行なわれた。私は昼食後のポスターセッションにて発表を行なった。長い時間ではなかったが向こうの学生も熱心に耳を傾けてくれて嬉しかった。博士課程の学生から実験に関するアドバイスをもらえた事もプラスであった。
夜は送別会という事で韓国式の焼肉店に連れて行ってもらった。ラボのメンバーとの交流は最後となったので名残惜しかったが、美味しいお肉も頂けて大満足のひと時であった。

2/8 7日目
帰国日であったが飛行機が夜だったので昼間は明洞などで観光を楽しんだ。お土産屋さんやカフェにも行けてお目当の香水を買うこともでき思い残すことはもうないと思えた。最後の最後までオーガナイザーの皆が案内してくれて感謝しかなかった。飛行機で羽田空港に帰国後、解散となったT。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
11月にUOSの学生が来た際にはオーガナイザーとしてではなく少し交流した程度だったので、行く前には少し緊張を感じていた。しかしいざ現地に赴いてみるとUOSの学生は皆温かく迎えてくださり、本当に充実した1週間を過ごすことができた。期間中は基本的に英語でコミュニケーションを取ることになったが、ストレスなく過ごせたのは良かった。英語でポスター発表をする機会も多くはないので貴重なトレーニングの場となった。またUOSオーガナイザーの中で日本を訪れたいと言っていた学生がいたので、もし来てくれたら色々と案内してあげたいなと思えた。行こうと誘ってくれた人や一緒に参加したメンバー、期間中つきっきりでサポートしてくれたUOS皆さんに心から感謝したい。ありがとうございました。


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