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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2011年度 首都大学東京×ソウル市立大学 日韓交流
実 施 者: 森島太智、溝口啓太、金木茉樹、細木麻衣、勝浦絵里子
実施場所: ソウル市立大学
実 施 日: 2011年 10月 19日
対  象: ソウル市立大学及び首都大学東京の学生(5名)

ソウル市立大学(UOS)の生命科学コースに7日間留学し、研究発表と実験を行いました。この訪問は国際演習の一環であり、国際的に活躍できる人材を育てるとともに、両大学の研究力向上を目的としています。



【日程】
10月19日 出国
  20日  研究室配属・実験を教わる、UOSの学生・教授と交流会
  21日 UOS-TMU Joint Workshop
  22日 観光
  23日 観光
  24日 実験を教わる
  25日 実験を教わる
  26日 実験を教わる、交流会
  27日 帰国


【研究室配属】
Molecular physiologyやCell biologyなど生命デザイン系の研究室から、学生それぞれが希望する研究室へ行きました。自分の分野が多少異なる研究室でも、実験手法や考え方など普段と違った視点から研究を学ぶことが出来ました。
研究室には基本的に10時から17時ぐらいまで滞在し、実験を行いました。

【研究報告会】
教授やドクターの方々の口頭発表後、学生によるポスター発表を行いました。
今回は教授やドクターの方々に交じり、1人の日本人学生も口頭発表を行いました。
韓国の学生の研究に対する関心は非常に強く、ポスター発表では繰り返し自分の研究を説明し、多くの方と交流することが出来ました。英語力の向上はもちろんですが、説明時の論理的な思考や表現方法など多くのことを学びました。


【交流会・観光】
UOSの学生が積極的にコミュニケーションをとってくれたり、市内観光に連れて行ってくれたりと、彼らのホスピタリティーにとても感動しました。
Workshopでの学術的交流とは違い、お互いリラックスして会話ができました。



*2011年度 UOS×TMU交換留学の感想*

UOSでは実験やポスターセッション、観光、交流会など盛りだくさんの1週間を過ごしました。コミュニケーションツールが英語しかないという点で、心配はありましたが、実験もポスターも身振り手振りを加えたり、相手の英語を繰り返し確認するなどして理解するように努力し、お互いの意思疎通は問題なく行うことが出来ました。韓国では文化も多少異なるので、初めはすごく緊張しましたが、UOSのメンバーがとても温かく迎えて下さったので、すぐに打ち解けることが出来、忙しいながらも楽しく充実した日々を過ごすことが出来ました。(細胞遺伝M1:金木茉樹)

私が配属されたのは、老化に関する研究を行っている研究室でした。ガン細胞を用いた多くの実験手法を学び、一緒に山に登ったりと様々な経験ができました。一週間では足りない、というのが正直な感想です。UOSの学生が積極的にコミュニケーションをとってくれたので、人見知りな私でも仲良くなることができました。Workshopでの発表はとても緊張しましたが、徹夜で作った英語の原稿など必要なく、英語が自然と出てきました。質疑応答で専門的な質問をされて焦った時、UOSの学生が質問に答えやすい雰囲気づくりをしてくれ、無事に発表を終える事が出来ました。とても充実した一週間でした。
(細胞遺伝M1:勝浦絵里子)

私はUOSに行ってから英語に対する考え方が大きく変わりました。今までは、英語は言いたいことを上手く表現できないから苦手だと考えていました。しかし韓国では何をするにもコミュニケーションをとるためには英語に頼るしかありませんでした。この状況で初めて「英語があってよかった」と思ったのです。UOSの方々はとても良い人ばかりで、英語を「上手に」しゃべる必要もありませんでした。韓国で出来た友達ともっとコミュニケーションをとりたいという気持ちから、これからの英語への学習意欲も高まりました。(細胞遺伝M1:細木麻衣)

私は、新しい環境でのコミュニケーションに学ぶことが多くありました。印象的だったのが、滞在先にいた研究室のドクターの方とお互いの研究内容を話し合ったことです。話す機会の少なかった人でしたが、相手の研究内容について質問したのをきっかけに、お互いの研究について1時間程度のディスカッションを行いました。より抽象的な概念に話が広がると自分の英語力が追いつかなくなりました。この経験では、自分から声を掛けることで話すきっかけをつくり、専門分野の英語をつかうトレーニングをすることができました。今後、自ら他人と関わる意欲を持って学びの機会をつくり、そこで必要なコミュニケーション力を培っていきたいと思います。(環境微生物学M2:溝口啓太)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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