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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: ソウル市立大学-首都大学東京生命科学専攻交換留学
実 施 者: 富永真規子(植物ホルモン),松川健宏(環境微生物学研究室), 岩田聡実(環境微生物学研究室), 松田さとみ(植物ホルモン機構研究室), 勝浦絵里子(細胞遺伝学研究室)
実施場所: 首都大学東京
実 施 日: 2011年 11月 25日
対  象: 生命科学専攻、ソウル市立大学教員1名・学生5名

<概要/目的>
毎年、首都大学東京(TMU)とソウル市立大学(UOS)の生命科学コース間で約7〜10日間の学校訪問を行っている。
この訪問は国際演習の一環であり、国際的に活躍できる人材を育てるとともに、両大学の研究力向上を行っていくことを目的としている。昨年度2月、そして今年度10月に首都大学東京から計10名の学生がUOSに出向き、様々なことを学び、交流して来た。
そのメンバー中心となって、11月末にUOSの学生を迎え入れた際の報告をする。


<以下は受け入れた際の日程>

 11月25日 出迎え UOSの学生と交流会
   26日 院生会主催のスポーツ大会に参加・歓迎会
   27日 都内観光
   28日〜29日 それぞれ希望の研究室にて、実験
   28日 教室セミナー
      「The roles of Wnt signaling in neurodegeneration and   
        anteroposterior neural patterning」
      (神経変性と神経の前後パターン形成に関わるwntシグナルの役割)
      演 者:Eek-hoon Jho
      (Department of Life science, University of Seoul, Seoul, Korea)
   30日〜12月1日 2つ目の研究室にて実験
   30日 UOS×TMU Joint Poster Session
      2日 帰国


 UOS×TMU Joint Poster Session
  来日したUOSの学生5名とTMUの学生10名がポスター発表を行う、
  ポスターセッションを開催した。
  その目的は以下の4つである。
   @海外の同年代の学生の研究を知ることで、自身のモチベーションを向上させ、
    研究意欲を高める。
   A英語で学術的な質疑応答を行うことで、英語力を向上させる。
   Bポスターセッションを通して自身の研究分野以外の研究に触れることで、
    多面的な視野を得る。
   C英語で交流することにより、英語でのコミュニケーション能力を向上させる。


<活動内容/具体的成果>
 
 UOSの学生の受け入れスタッフとしての活動に加え、ポスターセッションの準備・運営を行った。普段の生活では機会の少ない、海外の同世代の学生との研究を軸にした交流をすることで、研究に対するモチベーションが上がり、向上心が芽生えた。さらに、研究だけではなく、お互いの国の文化にも興味が持てた。また、帰国も、インターネットのソーシャルワークサイトを通じて交流が続けられている。


<感想>

 昨年、UOSに訪問した際に、温かい受け入れをして下さったことに感謝し、今回スタッフとして少しでもその恩返しができれば、との思いで活動した。
私はポスターセッションのリーダーとして、積極的なディスカッションが出来るような工夫を試みた。そこで考えたのが「ポスター賞」である。TMUの学生はUOSの学生のポスターの中から、UOSの学生はTMUの学生のポスターの中から、そして先生方には双方に投票をしてもらった中から1名ずつに表彰した。投票するためには英語でディスカッションしなければならないことが、少しでも交流のきっかけになってもらえたら、私の今回の成果だ。UOSの学生と再会できたこと、新しい友達ができたこと、は私にとってとても貴重だ。(富永)

 国際交流への興味から、この活動に参加しました。ポスターセッションや研究室でのティーチングを通してだけでなく、一緒にご飯を食べるだけでも、海外や英語への苦手意識は無くなっていきました。この経験を糧に、社会に出ても、国際的な意識を高く持ってやっていけそうです。(松川)

 昨年ソウル市立大学に訪問し、そのとき感じた国際交流の楽しさを味わってほしいと考え、本活動に参加しました。雑談に始まり、研究の説明やポスターセッションなど全て英語でしたが、相手に気持ちを伝える際には英単語や文法を気にしすぎるのではなく、まず話してみることが重要だということを改めて実感しました。日本から2時間以内で行くことのできるとても近い国ですが、社会や文化は大きく異なっており、他国の文化を知ることのできる貴重な機会でした。昨年知り合ったソウル市立大学の学生と再会し、新たな友人もできました。社会に出てもこの交流をずっと大切にしたいと思っています。日本と韓国がより理解し合える社会にしたいと強く感じました。(岩田)

 私はソウル市立大学に昨年度訪問したことをきっかけに、国際交流に興味を持ち、本企画に参加しました。私は英語に対する苦手意識が強いのですが、今回は、「自分から積極的に交流をもつ」ということを目標して、まず話しかけることを心がけました。その結果、UOSの学生と楽しい時間を過ごすことができました。何事もやってみることが大切だと、実感しました。また、話をしているなかで韓国と日本の文化や社会制度の違いなども知ることができました。このような違いを知ることができたことも、貴重な経験です。今後も、UOSの学生との交流を続けていきたいと思います。(松田)

 私は今年度ソウル市立大学に訪問したことで、国際交流への興味が一層深まりました。また、ソウルで私達を受け入れてくれた彼らに恩返しをしたいと思い、本企画に参加しました。ポスターセッションでは運営側だったので多くの発表をきくことは出来ませんでしたが、運営といった面でとても勉強になりました。さらに積極的に話しかけたことで、ソウルにいた時よりも更に心が通じ合ったように感じました。今後は、さらに国際的な視野を持つために、英語を使う機会を積極的に増やしていきたいと考えています。また、このような海外学生との繋がりを大切にしたいです。(勝浦)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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