<概要/目的> ソウル市立大学との国際交流および生物学カンファレンス
<方法/企画としての特徴> Zoomミーティングを用いて両大学各2名(先生と学生一人ずつ)、計4名の口頭発表を行った。 両大学が等しく学びあう点が特徴的である。
<活動内容/具体的成果> 4名の発表を拝聴した。 都立大の高鳥先生の発表ではmesendodermがmesodermとendodermに分化するプロセスについて、核やRNAの局在を通した分化機構が紹介されていた。局在を説明するために、目印として炭素粒子を胚に与え、発生の進行によって変化する胚の外周の長さを計測する方法は、古典的だが非常に合理的である点で興味深かった。 ソウル市立大学のJung Hyun Lee先生の発表ではウイルスの進化と人の免疫の関係(viral antagonism)について網羅的かつ最新の知見を得ることができた。ヒトがホストである寄生や感染に関する発表は今まであまり聞いたことがなく研究報告というより講義を聴いているような気分で熱心に拝聴した。ヒトなどの免疫機構とウイルスが様々な段階で拮抗をしていることや、この拮抗メカニズムを解明する難しさを再認識した。
<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)> 国際的な学術交流の場に出席できた貴重な機会であった。 生物学の知見を深めると同時に英語のプレゼンテーションや専門用語に慣れることができた。 また、都立大の先生の発表を改めて聞くことで以前の講義で学んだ時より理解が深まった。 学生の方々の発表は私には内容が複雑で理解が難しいところもあったが、共通の実験手法を用いた豊富な研究成果を聞くことができてよい刺激になった。 ソウル市立大学で他にどんな研究がされているか気になったので、もっと概説的な形で研究内容紹介があっても面白いだろうと感じた。
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