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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: TMU-UOSグループレポート
実 施 者: 祖父江郁也(21846417)、前田菜々子(21846429)、 刑部紀亜(22846412)、下田友貴(22846423 )
実施場所: パワーポイント
実 施 日: 2022年 11月 19日
対  象: ソウル市立大学の大学院生、大学生

<概要/目的>
ソウル市立大学の大学院生、大学生に向けて10分程度のビデオ(英語の音声付き)を作成する。ビデオを通じて、海外の人に研究所を紹介し、研究室で行なっている研究について多くの人に面白さを伝える。


<方法/企画としての特徴>
今回、私たちはUniversity of Seoulとの国際交流において、研究所紹介ビデオの作成を行った。研究所紹介ビデオを作成するにあたり、以下の4点について議論を行った。

1.        研究所設立の意義と、どのような研究を行っているか。
健康長寿医療センターが誰によって、どのような社会的な意義や経緯で設立されたかについて、パンフレットやインターネットを用いて調査した。

2.        分子老化制御研究室で行っている研究内容について。
 はじめに分子老化研究室で行われている研究について分野ごとに分けた。当研究室ではビタミンCと老化の研究、老化関連遺伝子の同定について研究しているため、以下の二つの分野について過去に行ってきた研究を公表された論文や博士論文から調べた。そして、各論文の内容をA4 1/3枚にまとめた。分野ごとに2~3個の論文をまとめた。

3.        スライドの作成。
 はじめに、前述で調査した研究所全体の説明と研究室での研究分野についてのスライドを作成するにあたり、スライドの配分を議論した。スライド配分の議論では全部で何枚のスライドが必要か、どこを一番伝えるべきかについて話し合った。その結果、1枚1分の紹介を予想し、8~10枚のスライドを作成することにした。また、分子老化研究室で行っている研究を紹介スライドの軸とすることになった。さらに、1枚のスライドで伝えられる内容を1.や2.で調べてきた内容から選出した。ビタミンCの実験では過去に私たちが研究室訪問をする際にどの研究に一番興味を持ったか考え、ビタミンCと老化について触れている研究内容を選んだ。老化研究の分野では、研究の基盤となっている内容について紹介することとなった。

4.        英語での発表原稿の作成と音声吹込み。
研究室で行っているゼミなどの日本語発表での言い回しを、英語ではどういう表現をしたら良いのかについて議論した。はじめに、私たちが以前行った研究評価演習で、他の研究室の人に研究内容についてどういう言葉で説明をしてきたかを日本語で各自文字に起こした。そして、日本語で考えた原稿を英語に置換した。この時、日本語では具体的な言葉がなくても伝わるが、英語では伝わりにくい部分があったため、英語ではどのような単語で説明すればよいか議論を行った。単語を入れるだけで伝わりやすくなる場所や、説明文を入れる必要があるところ、文自体を消去した方が伝わりやくなる場所もあった。そのため、研究内容を全く知らない人向けの説明と、英語を使い慣れていない私たちにできる表現をすり合わせていき、できるだけ伝わる原稿の作成を心掛け議論を行った。
音声の吹込みでは、全員音声をパワーポイントに入れるのが初めてだったため、自分の話す英語と音声で聞いた時の聞きやすさに注意して行った。はじめに各自で音声を録音し、他の3人がそれを聞くことで聞きにくいところや音声がこもっていないか確認した。そして、修正が必要なところを他の3人が指摘し、再び音声を録音した。声のトーンや速さに留意して録音した。



<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
祖父江郁也:
普段当たり前のように行っている研究でも、スライドに起こして他人に説明するのは想像していたより困難だった。今回のスライド作りで、改めて自分の研究の客観的な立ち位置を認識することができた。

・前田菜々子:
  研究室で行われている研究についての紹介ビデオを作成する上で、普段私が研究していない分野についてより深く理解することができた。異分野の人にわかりやすく説明することが難しく、これから伸ばしていきたいと感じた。
・刑部紀亜:
スライド作成では1スライド1分の発表を想定して原稿を考え、音声も録音した。しかし、実際に読んでみると早口になってしまい時間が短く終わってしまった。内容的には伝わりにくいが、紹介時間の都合で省いた部分もあった。そのため、スライドを増やしてより理解しやすいスライド作成を心掛けるべきであると感じた。音声の吹込みでは想像より音声がこもっていたり、雑音が入ってしまい聞き取りづらい箇所がかなりあったため、今後の反省としたい。

・下田友貴:
 自分の所属している研究室について詳しく調べる機会をもつことができて良かった。英語で発表することが初めてだったので難しく感じたが、いい経験になった。研究室の先輩とも活発に議論することができ、楽しく取り組むことができた。


©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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