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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: TMU-UOS exchange 2022 :Lab experience
実 施 者: 中野日香理
実施場所: 8-439
実 施 日: 2022年 11月 18日
対  象: 2人(Lee Chaerin,Lee Yoorim)

<概要/目的>
細胞遺伝学研究室の研究内容を知ってもらいつつ、UOS学生自身の研究に役に立つ知識やアイデアを深める。

<方法/企画としての特徴>
ラボで実験している学生の見学をしながら、どのような実験をしているのか、これはショウジョウバエのどのような生態を利用しているのか等の解説を加え、我々の研究内容を知る。またショウジョウバエの変異体の観察を通じて、ショウジョウバエについても知る事ができる特徴がある。

<活動内容/具体的成果>
・行動実験
我々が普段研究テーマとして扱っている、記憶やストレスについて、ショウジョウバエを使ってどのように計測しているのかテスト風景を見学してもらった。ハエの求愛行動を利用したこのテストは、目に見えて変化が著しいものだったので興味を持って見学してくれた。また、事前に撮影した映像でショウジョウバエの行動を見せることで、より細かな動きを伝えることができた。

・変異体の観察
ショウジョウバエにほとんど馴染みがない学生もいたので、複数の変異体を見せながら、表現型の違いを探してもらった。これらの表現系はたった1つの遺伝子のみに変異が起きただけであるという事実を伝えるとかなり驚いてくれた。

・脳の観察
ショウジョウバエの脳の構造を知ってもらうために、抗体染色したサンプルを観察しながら、小さな体のショウジョウバエでも高度な構造を持っていることを知ってもらった。ショウジョウバエの脳を見るのは初めてだったらしく、真剣に観察してくれた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
説明をする際、専門用語は翻訳アプリを使って韓国語に直したり、できるだけ図を用いて指し示したりしながら説明し、相手が理解しやすいように工夫できた。また、ここまでの説明が理解できたか確認を取ることで、質問し易い雰囲気作りも心がけた。これにより、UOSの2人は適宜質問をしながら話を聞いてくれたので、よいディスカッションができた。目的の欄で書いた、「UOS学生自身の研究に役に立つ知識やアイデアを深める」について、彼女らにとってこの体験が、自身の研究に何か応用できるヒントになったかは聞くことができなかったが、ここでできた意見交換はお互いによい刺激になったと確信している。ラボのメンバーが実験しているのを見学してもらうために、事前に各々にアポをとっておくことでスケジューリングした。そのため、見学の開始はスムーズに移行することができた。しかし、スケジュールを詰め込んで設定してしまったため、実際にUOSの学生に遺伝子組換えバエの脳のを解剖して、どのようにシグナル蛍光が観察できるか予測してもらいつつ、結果を確認するという実験の時間を設けることができなかった。スケジューリングの際に予備の時間を設けるべきであったと考える。
 




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