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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: Participation in TMU-UOS bio-conference 2022
実 施 者: 福地葵
実施場所: Building No. 12-102, Atrium of Building 8 (1F), TMU
実 施 日: 2022年 11月 21日
対  象: TMU及びUOSの教職員と学生

<概要/目的>
 UOSでの研究についてのセミナーやポスター発表を聞くことで、海外での研究の動向や進め方についての知識を得る。英語の発表を聞くことで、自身のリスニング力の向上に取り組む。発表した研究内容から、自身の研究に活かすことができそうなことや新たなヒントとなりうるポイントを把握して、今後の研究活動の発展に繋げていく。

<方法/企画としての特徴>
 TMU-UOS BIOCONFERENCE 2022 に参加して、 Dr. Dong-sung Leeのセミナーと UOS学生のPoster sessionを聞いた。

<活動内容/具体的成果>
 Dr. Dong-sung Leeのセミナーでは、ヒトのシングルセルにおける3次元ゲノム構造とDNAメチル化の同時解析を行う新しい技術について紹介してくださいました。私は、シングルセル解析をしたことはありませんが、近年多くの研究や論文で用いられており、重要性の高い技術となっています。転写・翻訳やDNAとRNAの結合などを見ることは頻繁に行われていますが、エピジェネティクスの解析からも多くのことがわかってきています。私が対象としている脳の細胞でもエピジェネティックな制御が細胞活動の変化大きく寄与していることが考えられています。そこで、今回のようなより高性能なレベルでゲノムの修飾状態をシングルセルで解析できれば、これまでには見えていなかった多くのことがわかるようになると思います。前頭前野細胞でのマップ作製をおこなっていることから、ぜひこの技術を用いて、神経細胞とグリア細胞のマップについても作成してみたいと思いました。
 Poster sessionでは、Cellular Signal Transduction LaboratoryのHyewon Shimさんの発表が興味深かったです。これまで自然免疫応答を正に調節する因子として、Akirin2がありましたが、このタンパク質の新たな役割として Hippo Pathwayを制御していると考えられるという内容でした。一方、私の研究では、Hippo Pathwayの制御をしているMARK2が、自然免疫応答の調節にも関与しているということを示すものです。よって、両者の結果からHippo Pathwayと自然免疫応答との関連性が強く示唆されるものだと感じました。Cellular Signal Transduction Laboratoryでは、自然免疫応答経路と各種細胞内のシグナル経路との関連性、また疾患との関連性を調べているということなので、他の研究内容も見てみたいと思います。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
 この企画は、海外の研究者と交流でき、様々な分野の研究を知ることができる非常に良い機会でした。また、海外にも自分も研究に関連した研究をしている人がいることを知れたことは自分にとって非常に嬉しいものでした。今後は日本のみならず、海外の研究者ともつながりを持ち、国際的に協力して未知の謎の解明に取り組んで行きたいと思いました。海外と聞くと少し、しり込みするような気持ちもあったが、これからは、自分の研究を海外にアピールしていき、また、自分も海外の人たちと交流を深めていきたいと思えました。今回のバイオカンファレンスでは実際に対面でディスカッションができて良かったです。各研究室、各個人の特異な点を活かして、皆で協力することでよいプロジェクトが進むことを願っています。TMU-UOSバイオカンファレンスの企画に携わってくださった方々、本当にありがとうございました。

記入内容の目安です。項目名は必要に応じて上書き変更して下さい。
グループでの活動は,最終項目のみ,全員記入ください.
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