<概要/目的>
昨今、社会的に研究スキル及び英語スキルの向上が求められている。しかしながら他分野の研究を知り、自らの研究にその技術や考えを取り入れる機会や、実際に英語を使う場は限られている。留学生を積極的に受け入れ、各々の研究やその内容を共有することで、単独での視野の狭い研究から大きな視野を持った研究へと実験や知識の幅を広げたい。また、お互いに母語ではない英語でコミュニケーションを取ることで英語力の向上やコミュニケーション能力の向上を目指す。
我々は各研究室および生命科学・理工学系にその場を提供し、ソウル市立大学大学院生と本学学生が交流しやすい環境作り・システム作りを行う。効率良いシステムを作ることで、受講者・企画者ともにまた来年度も参加・実施したいと感じてもらうことを期待する。
<実施内容>
準備(10月〜)
企画メンバーの公募
企画内容の選定
ソウル市立大学大学院生、各研究室への配属先打診
歓迎会および送別会の企画・準備
11月23日
ソウル市立大学大学院生の迎え
歓迎会・日本紹介・韓国紹介
11月26日
各研究室配属の相談応対
11月27日
各研究室配属の相談応対
11月29日
各研究室配属の相談応対
11月30日
各研究室配属の相談応対
送別会
12月1日
御見送り
<期待される効果>
受講者は自分の研究内容と異なる分野を勉強することが出来、研究の幅が広がる。また例年と異なり、理工学全体から受講者を募ったのでより多くの研究者・大学院生との交流が可能となった。企画者は運営を通じ、受講者が快適に過ごし交流が活発に行える様にはどのようにすればよいか考えて行動する力が身に付く。効率的に進行する為の考え方を構築することができる。企画者も受講者同様に参加者として加わり、研究だけでなく文化的な交流を通じてコミュニケーション能力の向上が期待される。
歓迎会の様子(挨拶と日本紹介)
歓迎会の様子(韓国紹介)
歓迎会の様子1
送別会の様子1
送別会の様子2
<コメント・感想>
皆と交流する中で英語に対する抵抗がなくなった。今まで以上に英語で話そうという意欲が沸き、今後も学会や研究室でこの意識を忘れないようにしていきたい。また、進行・運営をしていくことでどのように動いたらより効率的か考えることが出来た。今回の反省点を明記し、次回に繋げていきたい。(細胞遺伝学研究室M2 金木)
様々な研究室の方や先生方とお話する機会があったため、コミュニケーション力を鍛えることができました。歓迎会や懇親会の企画では、院生や学部生を問わず多くの人が参加し、UOSの留学生との交流が盛んに行われていたので、この企画はいい伝統として引き継いでいってほしいと思います。(細胞遺伝学研究室M2 細木)
初めて日本人の学生さんと一緒に協力して仕事をやりました。仕事をやっている中で日本語だけではなく仕事の進め方も含め、色々いい勉強になりました。今回の交流会を通して自分が持っている経験と言語の優勢を生かして今後も日本人と留学生の交流の橋になりたいと思います。(細胞遺伝学研究室M1 崔椿)
今回初めてUOS×TMUの活動に手伝いとして参加させていただきましたが、仕事の進め方等でご迷惑をおかけした部分も多く、自分が気をつけていくべき課題もいくつか見受けられました。しかしながら、交流会全体をとおして普段の研究生活では得難い貴重な経験をさせてもらいましたので、今後機会があれば、是非また参加したいと思います。(神経分子機能研究室M1 福島)
今回初めてソウル市立大学との交流に運営側から参加した。他のメンバーと協力して様々な企画を行うことで、コミュニケーション力・企画力のトレーニングができたと考えている。また、韓国の学生さんと英語で会話したり、ポスターセッションの際英語で質疑応答をしたり、英語力を鍛えることができた。来年度以降もこの企画が続いていってほしいと思う。(植物系統分類学研究室D2 山田)
一週間、こんなに英語を話したのは初めてだった。英語が苦手だからといって、会話することを諦めないで、つたない英語でもコミュニケーションをとろうとする姿勢が非常に重要であると感じた。企画運営の面から考えると、より生命科学専攻全体を巻き込める工夫ができたらよいと思った。(発生プログラム研究室M1 森田)
本企画を通じて、情報伝達をする為には英語力だけではなく、伝いたいと強く思う情熱が重要であることを学んだ。日本人学生も韓国人学生も第二言語として英語を使用する。そのため、ネイティブスピーカーであれば文脈で理解できるミスでも今回は全く通用しなかった。多少の英語ミスは恐れず、伝えたいと強く感じることの方が重要であるということを学ぶことができた。(発生プログラム研究室M1 栗下)
昨年度も参加した企画だったが、今回は去年以上に沢山学ぶことがあった。その中でも特に大事であると感じたのが、報告・相談・連絡の大切さ、先生方へのアグレッシブな働きかけ、など主にコミュニケーションに関係することでした。今年は、生命科学以外への声かけも行い、この伝統をより多くの方に広める機会になったと思います。日韓交流としても、この企画はとても意味があるものなので、来年度以降も続けていって欲しいです。(細胞遺伝学研究室M2 勝浦)
本企画に参加したことで、日本にいながらも英語漬けの日々を送ることができ、英語でのコミュニケーション能力をつけることができた。また、企画にあたってはメンバーと議論しながら、一つのイベントを作り上げる難しさや楽しさを実感することができた。(発生プログラム研究室M1 中澤)