<概要/目的> 近年さらなる研究スキル及び英語スキルの向上が求められている。しかしながら他分野の研究を知り、自らの研究にその技術や考えを取り入れる機会や、実際に英語を使う場は限られている。留学生を積極的に受け入れ、各々の研究やその内容を共有することで、単独での視野の狭い研究から大きな視野を持った研究へと実験や考えの幅を広げたい。留学生との交流、および留学生がいる場では日本人同士も英語のみでコミュニケーションを取ることにする。英語を使用する場を増やすことで更なる英語スキルの向上を目指したい。本企画では留学生・首都大学学生双方が、研究や語学能力を向上させ、本企画の経験が将来の糧となると期待する。また次回に引き継がれる企画となる様、より効率的な運営を目指す。
【活動内容概略】 留学生2人を受け入れ、1人あたりおよそ2日間の滞在期間であった。それぞれ1日目は、動物園や水族館を利用し、主に日本の動物の行動と生態に関する解説を行い、2日目は野外へ出ての野生動植物の観察と、実際に野外で行われる調査手法のデモンストレーションとその実践とした。
<前半> 26日 目的地:サンシャイン水族館 内容:動物の行動や生態に関する解説 対応学生:橋本、松山ほか
27日 目的地:高尾山 内容:野生動植物の観察と野外調査の方法に関する解説と実践 対応学生:橋本、脇海道
28日 内容:松木日向緑地の案内、脊椎動物の骨格標本の観察と同定 対応学生:菅原、橋本、松山ほか
<後半> 29日 目的地:多摩動物公園 内容:日本の動物の行動や生態に関する解説 対応学生:脇海道、鈴木(航)、志賀
30日 目的地:箱根 内容:野生動植物の観察と野外調査の方法に関する解説と実践 対応学生:脇海道、松山、菅原、志賀
<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
・研究のみならず,異文化にお互い触れ合うことで,新たな視点を発見できた.国際交流では,英語の習得は必須である.今回の交流を通じて,英語で会話するような状況に自ら身を置くことが,会話上達の近道だと改めて実感した.(D1 菅原弘貴)
・交流にあたっての研究室の学生責任者を務めた。研究室では野外調査を主とする学生がほとんどであったので上記のような計画とした。野外調査は大きな疲労を伴うので、今後も調査地は十分に検討される必要がある。英会話については、お互いに補い合いながら結果的には十分に我々の研究のベースを理解してもらえたと感じている。また、今回の企画は室員全員が、研究活動における英語コミュニケーションの重要性を再確認する大変良い機会になったと思う。(M2 橋本晃生)
・英語での会話でのコミュニケーションは慣れないが、同世代である UOSの学生からの積極的な質問などもあり、非常に有意義に過ごすことができた。このような貴重な企画は今後とも継続してほしいと思う。(M2 松山龍太)
・私たちは研究分野の差異や用いる手法の違いから、研究の面白さをいかに伝えるかが大きな問題点だった。自身の英語のボキャブラリー不足もあったが、UOSの学生達は皆親切で楽しく終えることができたと思う。(M2 脇海道卓)
・留学生と所属している研究室の学生それぞれの研究についての話に加え、互いの国の文化や言語など学問以外の話題も触れられ、非常に有意義な交流となった。課題としては、自身の英語の語彙の少なさがある。留学生と意思疎通をとる際、意味が正しく伝わらなかったり、説明が行えなかったりした。研究に関連する勉学以外に、語学学習も日頃から自主的に行うべきであることを痛感した。 (M1 志賀優)
・英語を通じたコミュニケーションはもちろんだが、考え方や文化の違いなど普段の生活では感じることのできない体験をすることができ、非常に有意義だった。今回の企画をきっかけに今後も積極的に国際交流に関わっていきたいと思う(M1 鈴木航)
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