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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 生態特別セミナー「植物と動物の天敵に対する防衛行動と表現型変化」
実 施 者: 村上勇樹(開催責任者), 橋本晃生, 角田智詞
実施場所: 8号館1階イニシアティブスペース
実 施 日: 2013年 8月 15日
対  象: 首都大の学生,教員

<目的>
"Special seminar of Ecology: Chemical defenses and phenotypic responses against enemies in plants and animals"を、英語を母語とする留学生とともに実施した。これにより、英語のプレゼンテーションの上達をはかるとともに、研究内容について、意見交換することを目的とした。

<概要/具体的成果>
University of Arizonaからの留学生、BriannaとNickieとともに、以下のプログラムのセミナーを行った。企画者(橋本・角田)と留学生の研究テーマは、動物や植物の被食に対する防御機構・応答の解明という点で共通である。このため、留学生が日本で行った研究の成果報告とともに、企画名をテーマとした本セミナーを企画するに至った。
お盆中の開催にもかかわらず、当日は30名ほど聴衆があつまった。英語のセミナーということもあり、他専攻の日本語を母語としない学生も散見された。事前のポスター掲示により、宣伝効果があったと考えられた。質疑応答も程よくかわされ、発表の相互理解ができたと考えられた。予定時間一杯でセミナーが終了した後は、懇親会で親睦を深めた。

当日のプログラム
1. Introduction (by Fumio Hayashi)
2. Underappreciated belowground herbivory: experimental studies on the optimal defense theory of a whole plant (by Tomonori Tsunoda, Sebastian Krosse & Nicole van Dam)
3. Local differences in feeding pattern of leaves by the giant flying squirrel (by Brianna Rico & Nickie Seto)
4. Effects of the total phenolic contents of leaves on feeding behavior of the giant flying squirrel (by Nickie Seto & Brianna Rico)
5. Belowground herbivory under fluctuating water environment (by Tomonori Tsunoda)
6. Behavioral responses of the terrestrial arthropods to the terpenoid cantharidin (by Kosei Hashimoto)
7. Discussion




<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
動物生態学研究室 M1 村上勇樹:私は企画責任者兼セミナーの司会者という立場で今回の特別セミナーの企画、準備、運営を行った。開催責任者の仕事を請け負うは初めてということもあり、一つの企画を最初から最後まで遂行することの難しさを痛感した。今回、寸前で様々な準備や手配を行う形になってしまい、時間に追われることとなったのが一番の反省点だと思う。次の機会があれば、もっと先を見据えて計画を立てていこうと思う。しかし、一つの企画をやり遂げたという達成感を感じることはできたため、非常に良い経験になったと思う。

動物生態学研究室 D1 橋本晃生:英語による口頭発表は、私にとって貴重な体験になった。特に質疑応答では、普段から英語に慣れておくことの大切さを改めて感じた。今後の英語学習に今回の経験を役立てたい。

植物生態研 D3 角田智詞
私は、研究テーマについて話題提供するとともに、企画運営をサポートした。
研究発表については、内容を理解してもらった上での質問が多かった。このため、こちらの言いたいことが聴衆に伝わっていたと考えられる。質疑応答では、何について質問されているのか理解するのに苦労したので、英語を使って物事を考える訓練をする必要がある。
企画責任者の村上くんには、OJTで企画運営を学んでもらった。今回の経験・反省点を活かし、今後の活躍を期待している。
それにしても、学部学生に研究費を出し、海外で研究させるNIHには、力の差を見せつけられるばかりである。
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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