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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2013年度 ソウル市立大学大学院生の実験補助と交流 発生プログラム研究室
実 施 者: 関上由佳、中澤啓一、森田千裕、塩入直也、志村智、山崎卓哉(発生プログラム研究室)
実施場所: 発生プログラム研究室
実 施 日: 2013年 10月 24日
対  象: ソウル市立大学大学院生2名

<概要/目的>
 本件はソウル市立大学との交換留学プログラムの一環として行われたものである。留学生を本研究室に迎え、自分達が普段行っているような実験を教え、実際に行ってもらう。また、分野の異なる研究者として、お互いの研究について英語で議論した。
 基本的に普段は日本語でしか議論をしていないため、このような機会を通じて英語で自分(または相手)の研究に関する議論をするコミュニケーション能力や自ら会話しに行く積極的な姿勢などを養う。また議論を通じて互いの研究を理解することで、他分野の知識や意見を吸収することも目的となる。

<活動内容/具体的成果>
・事前準備
本研究室で用いている実験動物であるニワトリ・ホヤの両方の実験をそれぞれ行った。そのための実験内容やスケジュールなどを話し合った。

・ニワトリ胚を用いた実験
ニワトリの1日胚を用いたNew培養と、二日胚を用いた神経管へのin ovoエレクトロポレーションを行った。

・ホヤ胚を用いた実験
カタユウレイボヤ卵の媒精、受精卵の形態変化観察、および幼生の観察を行った。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
当たり前だが、実験の説明から雑談を含め全ての会話が英語だったので非常にいい経験になった。しかし、普段行っている実験に関して英語で考えたことがほとんどなく、説明中も言葉が出てこなかったり、後で振り返ると少し意味合いの違う言葉を使ってしまっていたりなど、準備不足であったことは反省点である。また受け入れ側としての反省は、少し実験スケジュールを詰め込みすぎたかもしれないことであると思う。短い期間で多くのことを学んで欲しいとは思うが、少し余裕をもったスケジュールにした方がいいと思った。(志村智)

1年前に同様の企画に参加したときは、実験手順を英語で適切に説明することができず、歯がゆい思いをした。今回はその反省を生かし、院生同士で英語の説明のリハーサルを行ったことで、言葉に詰まってしまうような事態は昨年よりは少なくなったと感じている。それでも、自分の英語力が低いことを実感したので、今後は日常的に英語で物事を考えるように、日々の勉強の仕方を見直したい。また、事前に実験のスケジュールを詳しく決めたことで、比較的、時間に余裕をもって実施できたことは良かった。(中澤啓一)

今回は研究についてのディスカッションを留学生と行った。これまで研究について英語でディスカッションする機会が少なかったため、自分の考えをうまく英語で表現することは難しいと改めて感じた。特に英語で話す際に、一度日本語で考えてから英語に置き換えるというプロセスを払拭できず、円滑なコミュニケーションとはいかなかったのが課題である。英語の読み書きの力をつけることに加え、考えや思いを伝えるためにはそれ以上に表現力やコミュニケーション力も必要だと思うので、これからの日常生活の中で積極的にこれらの課題に挑戦していきたい。(塩入直也)

昨年も同企画をおこなったが、そのときは準備不足で留学生とうまくコミュニケーションが取れず、反省点が残った。そこで今回は、観察をメインにおこない、ホヤの発生について興味を持ってもらおうとした。事前に操作を英語で説明する練習をおこなったことにより、昨年よりは自然に説明ができたと感じている。ポスター発表では、留学生たちの研究について話を聞くことができたが、自分自身の研究について話す時間がとれず、残念だった。(森田千裕)

今回は実験指導と研究についてのディスカッションを行いました。高校生に対する実験指導で、実験について説明する能力は付いていましたが、英語での説明は初めてでした。英語での説明については、ニュアンスを英語で伝えるのが難しく、苦労しました。この点について、分かり易く伝える為にはどのように言えば良いか改善したいと思いました。ディスカッションについては、たどたどしい英語ながらも私の研究について伝える事が出来たと考えます。自分の研究を英語で考え直す良い機会となりました。(山崎卓哉)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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