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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2013年度 ソウル市立大学大学院生の実験補助と交流 環境微生物学研究室
実 施 者: 畑中惟・小島素樹・田井雄飛・西原亜理沙
実施場所: 環境微生物学研究室
実 施 日: 2013年 10月 22日
対  象: ソウル市立大学大学院生2名

<概要/目的>
近年の情報化社会の発達により研究に関する国際的な議論が行われている。そのため英語スキルの向上が重要となる。しかし、日々の研究について英語で議論することは少ない。そこで、留学生を積極的に受け入れ各々の研究やその内容を共有することで研究への考えの幅を広げることができると考えられる。本企画では留学生・首都大学学生双方が、研究や語学能力を向上させ、本企画の経験が将来の糧となると期待できる。

<方法/企画としての特徴>
本企画では微生物が専門でない留学生に対して微生物の生態を理解してもらうことを目的とした。そのために以下の2点のテーマにつき実験計画を立て英語でレジュメを作成した。実験においてはこちらで完全に手順を指定するのではなく、留学生に自主的に考えてもらう部分も含めた。
(1) 環境中からのサンプリング及び培養
(2) 微生物の持つ色素の抽出

<活動内容/具体的成果>
(1) 首都大学東京の敷地内の様々な場所から泥や水を採取し、留学生の考えた炭素源による生育の違いを確かめた。培養2日目にコロニー形成数測定、顕微鏡観察を行い、環境による微生物種の違いや炭素源による生育の違いについて考察した。
(2) 当研究室で保有している光合成細菌及び首都大学東京の敷地内の草木から色素抽出を行った。抽出した色素に対し、TLC展開、吸収スペクトル測定を行った。得られた結果から色素の種類、量の比較を行い菌同士の比較や植物との違いを考察した。
この成果として活動内容に準じ、実験結果についての英語での議論を行うことができた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
普段研究について英語で説明することは少なくためになった。特に実験手法の説明では基礎的な単語やフレーズについて改めて知ることができ、自身の語学力の向上にもつながった。また、他分野の研究を英語で聞くことで新たな目線を持つことができるようになった。(小島)

コミュニケーションはもちろんのこと、研究で使う専門用語を英語で他の言葉に噛み砕いて説明することが非常に難しくとても勉強になった。今後もこういった機会があれば、積極的に参加していきたい。(西原)

作業に徹するあまり、実験を通して環境微生物学への理解を深めることが弱くなってしまった。自身の日々の研究に対する姿勢にもフィードバックしていきたい。(田井)

英語を口語で話すことの他、口頭で相手に説明する難しさを改めて説明した。特にこちらの説明することが馴染みのない分野であればあるほど、説明に丁寧さが必要になっていくことを考えさせられた。(畑中)

記入内容の目安です。項目名は必要に応じて上書き変更して下さい。
グループでの活動は,最終項目のみ,全員記入ください.
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