TMU logo
生命科学専攻
トップ
「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2014年度 ソウル市立大学大学院生の実験補助と交流:神経分子機能研究室
実 施 者: 池田識人、 古澤孝太郎、金子秀一郎、高橋 美由紀 魏ゼン
実施場所: 神経分子機能研究室
実 施 日: 2014年 10月 23日
対  象: ソウル市立大学大学院生1名

<概要/目的>
専攻の交換留学プログラムの一環として、ソウル市立大学の大学院生を2日間研究室に招き、各々の研究テーマや用いる実験手法などの紹介をした。2日間を通してコミュニケーションを英語で行う努力をすることで、語学力向上の契機とし、さらには英語でのプレゼンスキルの上達を目的とした。

<方法/企画としての特徴>
当研究室の主要な研究テーマや実験手法、これまでに明らかにしてきた点などを各テーマを掲げる学生から留学生に説明した。また、受け入れ当日に実験を組んでいた学生には、実験の目的や手法を留学生に対して説明するようお願いし、留学生がなるべく多くのラボメンバーと交流できることを目指した。


<活動内容/具体的成果>
紹介した研究内容(一部)
・Analysis of Tau phosphorylation by GSK3β using the Phos-tag method.
・Effect of Valproic acid on the neuronal migration in mouse fetal stage.
・The role of LMTK1 in the intracellular trafficking of BACE1.

各研究テーマの紹介に際しては、英語を用いるのはもちろん、専門分野が異なる留学生に伝わるように一般的な事柄から説明するよう工夫した。唐突にTauタンパク質やBACE1などの研究対象を説明するのではなく、研究背景としてのアルツハイマー型認知症の症状や病理形態の説明から行った。また、留学生にマウス脳の切片を標本化してもらい、それを観察しながら脳の構造や各部位の機能について説明した。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
自身の研究テーマを留学生に伝える機会を得て、今一度研究の動機づけや論理を見直すことができたものの、英語での説明や会話に大変苦労した。事前に研究紹介の流れを練ってはいたものの、咄嗟に英単語が出て来ずに留学生との議論が止まることが多々あった。その他の食事や雑談などの留学生への対応については、適度な休憩をはさみつつ、他のラボメンバーの協力を得ながら無駄な時間を省くことができたと思う。(M1 池田識人)

留学生に対し、研究室のメンバーが役割分担をして面倒を見ていたので、効率よく実験を進めることができた。また、自分の研究内容なら、拙い英語ながら伝えることができたが、日常会話の面で自分の英語力のなさを実感した。(M2 古澤孝太郎)

留学生に対して、拙い韓国語や英語を介して会話をし、国際交流に貢献できたと思う。相手の研究内容をポスターで把握し、もう少し質問できるような語学力と知識が必要だと感じた。(M2 金子 秀一郎)

ラボ全体で留学生を受け入れることができ、非常に良かった。しかし、相手の研究や、自分の研究について、英語で討論を行う力が足りないことを、改めて思い知らされた。(M2 高橋 美由紀)

今回の国際交流では、たくさん勉強させて頂きました。自分も一人の留学生として、日本以外の国の研究でも、拝見させていただきました。これからも日本語だけではなき、英語も進まなければならないと思います。さらに一カ国に留学しただけで、二つの国の文化でも、見たのは 実に自分とって、非常に面白いです。(M1 魏ぜん)

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY