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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2014年度 ソウル市立大学大学院生の実験補助と交流 植物系統分類学研究室
実 施 者: 山田香菜子、谷島麻美、明石澪、新田竜斗、松本めぐみ、森絵里菜、飯塚佳凜、辻村美鶴、星野佑介、吉村彩
実施場所: 高尾山および植物系統分類学研究室
実 施 日: 2015年 10月 21日
対  象: ソウル市立大学大学院生1名

<概要/目的>
交換留学プログラムの一環として、ソウル市立大学からの留学生を2日間受け入れた。この企画によって、英語を用いたコミュニケーション能力の向上を目指した。

<方法/企画としての特徴>
当研究室の研究分野は、受け入れた留学生の研究分野とは異なったため、どのような研究を行っているのかを紹介する形で、1日目にフィールドワーク、2日目に分子実験を行った。
1日目のフィールドワークは、高尾山に行き、日本に自生している植物を紹介しながら、フィールドワークを体験してもらった。
2日目の分子実験は、植物からのDNA抽出と、染色体の倍数性を調べるプロイディーアナライザーを用いた倍数性解析を一緒に行った。
時間などの制約があり一部しか取り組めなかったが、実際に野外の植物を観察・採取し、それを用いて分子レベルで解析をする当研究室の研究プロセスを一通り体験してもらった。

<活動内容/具体的成果>
1日目は、電車を利用して、キャンパスから高尾山まで向かった。登山中は、そこに自生している植物を説明しながら、適宜休憩を挟んで山頂まで登った。初日だったため、留学生と研究室のメンバー間でのアイスブレイクとしての役割も果たした。
2日目は、英語のプロトコルを用意し、それに沿って実験を行った。DNA抽出は予め用意してあったシダ植物を使用して、実験の手順を体験しつつ学んでもらった。プロイディアナライザーを用いた倍数性解析では首都大構内のシダを材料に、ゲノムサイズの違いを検出してもらった。
実験の待ち時間には、研究室のメンバー各々が自身の研究について紹介する等、積極的に英語でコミュニケーションをとる機会を設けた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
2日間という短期間でひとつの成果を出すことは、野外の植物を用いる当研究室では難しい部分があった。しかし、研究室の特色であるフィールドワークと分子実験の両方を体験し取り組んでもらったことで、少し離れた分野の研究についても理解を深めてもらえたと思った。また私自身、今までほとんど英語に触れる機会がなかったので、最初は言葉に詰まる場面が多々あったが、積極的に言葉を発することで、英語に対する苦手意識が少しずつ払拭されていったのを感じた。これを機に、語彙力や英語表現を身につけていきたいと思った。(明石澪)

実験手法や研究について英語でやり取りする経験は貴重であった。しかし実際に英語で会話するときはなかなか言葉が出てこなかったので、会話するにはもっと経験を積む必要があると感じた。迎えたソウル大の学生はフィールドワークをしない研究室に所属しているが、現地で様々な植物に興味を持ってくれたので、普段と違う分野の研究に触れてもらえるいい機会になったと考えている。(新田竜斗)

初日の高尾山でのフィールドワークは、当研究室のメンバーの多くが参加し、留学生と1日ともにすることで交流を深められたことや、留学生にとっても外国の自然の中を歩くことは貴重な経験になったと思うので良かったと思います。フィールドワークや食事などを通じて多くの会話を交わすことができただけでなく、二日目には当研究室の取り組みについてさらに紹介し学術的な交流もできたことがとても良かったと思います。 (星野佑介)

高尾山にともに登ることで、丸一日英語で交流できたのは大変有意義でした。
普段英語で会話する機会がないため、留学生との会話でとっさに英単語が出てこず、苦い思いをしてしまいました。自分の研究内容や基礎的な生物学用語は英語で説明できるようにしておくべきだと実感しました。  (辻村美鶴)

普段英語を全く使わないので、英語で自分の研究内容や研究室を紹介したことは非常に良い経験になった。高尾山でのフィールドワークは、様々な植物を見ながら歩くことで植物に興味を持ってもらい、当研究室を知ってもらえるいい機会になった。(吉村彩)

海外インターンシップの課題で自分の研究を英語で紹介する練習をしていたのですが、実際に英語で自分の研究内容を紹介してみると、伝わらないことがいろいろとあり、とても勉強になりました。また、英語の苦手意識により消極的になってしまう場面が多々あったので、今後はコミュニケーションツールとしての英語を意識して学んでいきたいと思います。(松本めぐみ)

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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