<概要/目的> 交換留学プログラムの一環として、ソウル市立大学からの留学生を2日間受け入れ、神経生物学研究室での研究を体験してもらった。そして、英語を用いたコミュニケーション能力の向上を目指した。
<方法/企画としての特徴> 生きた標本を使い、リアルタイムにその動きと神経系の電気的現象を記録しながらそのしくみを調べる。という研究室の理念および実際の研究を知ってもらうため、まずは野外での実験動物の採集を行った。そして、採集した動物を用いて神経活動を解析するための電気生理学実験、その神経機構を知るための組織学実験を行った。
<活動内容/具体的成果> 1日目 ○午前 神奈川県荒崎行き、実験動物のアメフラシの採集をした。 ○午後 研究内容や、生き物、実験機器の解説をした。 また、電気生理学実験のための、ガラスキャピラリーの作製を行なった。
2日目 ○午前 アメフラシの解剖と、中枢神経系についての解説を行った。 ○午後 中枢神経系の摘出標本を用い、細胞外誘導によって自発活動の記録を行った。 さらに、血管の一部を用い、グリオキシル酸を用いた免疫組織化学法によるモノアミン検出も行った。
<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)> UOSの学生の研究内容が、当研究室の研究内容と大分離れていたため、不安な部分があったが、海での生き物の採集や、道具を自分で作ることなど、ひじょうに新鮮で楽しかったと言ってもらえたため、安堵した。英語での日常会話は困らなかったが、実験や研究について、特に電気生理学実験に用いる機器の説明は、日本語でもなかなか伝えたいことを伝えるのが難しいため、英語ではかなり苦戦してしまった。今後、海外の研究者と話す機会もあるため、普段から積極的に英語に触れる機会を自分で作りたいと感じた。
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