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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2015年度 ソウル市立大学院生および学部生の実験補助と交流 動物生態学研究室
実 施 者: 伊藤睦実 岡宮久規 岸本渓 津吹真 橋本晃生 山岸陽子 吉岡真人 Pino Blanco Ana
実施場所: 動物生態学研究室ほか
実 施 日: 2015年 11月 17日
対  象: ソウル私立大学留学生1名

<企画協力者>
日比野陽香(B4)

<概要/目的>
ソウル私立大学との交換留学プログラムとして、本研究室では留学生1名を4日間受け入れた。留学生との交流を通して、共通言語である英語によるコミュニケーション技術(英語によるプレゼンテーション力や議論をする力など)の向上を目的とした。

<方法/企画としての特徴>
留学生の希望を踏まえ、野外活動を多く取り入れた動物生態学の研究に関係のある活動を企画し、実施した。初めに、我々が普段行っている研究テーマについて紹介、議論する時間を設けた。さらに、それに関する野外での活動を一緒に実施することを通して、自然現象や野生生物について議論できるような企画を提案した。

<活動内容/具体的成果>
17日(火)自己紹介および各自の研究紹介とそれに関する議論
      英語による勉強会
18日(水)多摩森林科学園でのムササビの食痕調査
19日(木)国立科学博物館見学
20日(金)沼でのカメ調査

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回の留学生の受け入れでは、主に全体の企画、実施と多摩森林科学園での野外調査を担当した。企画に関しては、あらかじめ大まかに決めておき、実際にはその都度留学生の要望を踏まえるような形にした。1日目に実施した各自の研究紹介では、学生が英語で自分の研究を説明し、それに対して議論を行うというよい機会になったと思う。2日目の野外調査では、実際に野生の動植物を観察しながら議論ができ、様々な意見の交換を行えた。野外調査を行う際には、ただ黙々と観察を行うのではなく、日本の植物や動物に関することを説明するなどして、積極的に会話をするように心掛けた。今回の交流を通して、英語では説明や議論が難しい場面をいくつか発見したので、なぜ難しいのかを考え、改善し、今後の英語によるコミュニケーション技術の向上に役立てたい。(M1伊藤睦実)

私は主に研究紹介に参加した。昆虫標本や図鑑なども利用し、昆虫の行動の面白い部分を伝えることができたと思う。留学生も各室員が扱う多様な動物についての研究紹介に興味津々な様子だった。室員の研究紹介によって、研究室の特徴がわかるので、このような時間をはじめに十分にとっておくことは、留学生・受け入れ研究室双方にとって、その後の企画を理解する(してもらう)上で役に立つだろうと考えられる。今回の研究室紹介の形が、今後の受入れ企画の際に参考のひとつになるとよいと思った(D3 橋本晃生)。

研究紹介・勉強会・博物館見学を通して交流をおこなった。自分の研究内容や博物館の展示物を英語で解説した。思うように伝わらなかったり、聞き取れないこともあり英語でのコミュニケーションのむずかしさを感じたが、研究内容や日本の文化について関心を持ってもらえたと思う。また、食事や研究室での雑談を通して親睦を深めることもできた。(M2岡宮)

私は主に沼でのカメ調査の企画・実施に携わった。UOSにはない生態学の分野において、野外での捕獲調査は彼らにとって非常に新鮮な体験であり、興味深く感じていたことが見て取れた。トラッピングやデータ取り、解析法の説明を通じて、生態学の一面を体感してもらえたと思う。(M2 津吹真)

Thought the week we engage in different activities. We welcomed the students from UOS at the laboratory and we explained our research. Then, the student from UOS joined our laboratory seminar. I prepared a presentation in English and we discussed about animal behaviour. I also participate in the visit to 多摩森林科学園 where we learned about animals and plants and interchanged opinions and questions. The same way it was interesting when we visit the National Museum of Nature and Science where we explained the exhibitions and enjoy the visit together. (M1 Pino-Blanco Ana)

一週間のうち,月曜は歓迎パーティに参加し,火曜は研究紹介とゼミの勉強会とゼミ後の研究室での食事会,水曜は多摩森林科学園,木曜は国立科学博物館,金曜はポスターセッションの後のパーティに参加した.毎日なにかしらのイベントでUOSの院生と交流し,非常に充実した一週間を過ごすことができた.自分の英会話,英語を通して説明する能力はとても低いと感じているが,自分でも思いのほか積極的に交流したことに驚いた.普段これだけ英語を集中的に使う機会も少ないので,努めて会話しようと試みた結果だと思う.UOSの院生とも拙い英語ながら意思の疎通はでき,楽しんで動物生態学研究室の活動を知ってもらうことができたと思う.とても素晴らしい経験になった.またこういった機会があるとよいと思った.
(M1 吉岡真人)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY