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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2015年度 ソウル市立大学大学院生および学部生の実験補助と交流:神経分子機能研究室
実 施 者: 魏冉、高橋路佳、比佐稔典、Dilina Tuerde、池田識人
実施場所: 神経分子機能研究室
実 施 日: 2015年 11月 17日
対  象: ソウル市立大学大学院生1名、学部生1名

企画協力者:杉山亜梨華

<概要/目的>
研究やビジネスの現場においては、英語によるコミュニケーションが当たり前となっている。しかし私たちが日々生活する中で英語を用いる機会はとても少ない。今回、専攻の交換留学プログラムの一環としてソウル市立大学の大学院生と学部生を研究室に招き、各々の研究テーマや実験手法などの紹介をした。4日間を通した英語によるコミュニケーションを語学力向上の契機とし、英語での研究のプレゼンスキルの上達を目的とした。

<方法/企画としての特徴>
実験に関して、受け入れ留学生の今後の研究に役立つよう、経験があまりないという免疫染色を中心に企画した。また当研究室の研究内容について理解を深めてもらうため、主要な研究テーマについて学生から留学生に説明してもらった。その際、パワポやポスターを用意してもらうよう事前に呼びかけを行った。また当日実験を組んでいた学生には留学生に対して実験の目的や手法について説明を依頼し、なるべく多くのラボメンバーが留学生と交流できることを目指した。

<活動内容/具体的成果>
4日間を通し、免疫染色の一連の操作を実践した。培養細胞への目的遺伝子の導入からプレパラートの作製、共焦点レーザー顕微鏡による観察まで、実際に留学生に手を動かしてもらった。材料には神経細胞とHEK293細胞を用いた。普段扱うことがない神経細胞の構造を、アクチン染色による観察を通してその理解に繋げた。HEK293細胞には当研究室の主要テーマであるCdk5とp35およびp39を遺伝子導入し観察した。実験の手順や留意点は1日目に教えたが、実際に手を動かしてもらった中での気付きが今後の研究に生かされるであろう。
また企画にはなかったが留学生からの要望もあり、phos-tag SDS-PAGE法を教えた。実験はもちろん、4日間を通した英語でのコミュニケーションは相互に有意義なものとなった。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
英語でのコミュニケーションの難しさに最初は不安や戸惑いがあった。また企画段階での細かい点を事前に決めきれなかったこともあり、受け入れ当日の円滑な運営に課題が残った。そのような状況でも自分の研究や何気ない会話を英語で伝えられたときには喜びを感じた。コミュニケーションには伝えること以上に聞き手の姿勢が重要なのだと、留学生の2人の受け入れを通して学んだ。(M1 比佐)

留学生2人の流暢な英語を聞くにつけ、自分の英会話が昨年度の交流時から何も上達していないことを痛感した。昨年の反省を踏まえた点としては、自身の研究紹介ではイラストを多用したレジュメを用意して臨んだことである。そのおかげか、実験の目的や背景を正確に伝えることができ、かつ実験結果に関して留学生と検討することができたと思う。(M2 池田識人)

I am so happy and delighted to have had the opportunity to take part in this activity. In the event, I had a chance to make more new foreign friends and also had learned a lot from them, such as they work with logic, attentiveness and loving care. I think this experience was one of the most valuable and rewarding part of my study abroad. (M1 Dilina Tuerde)

もともと、自分の英語力に自信あまりもってないとおもっていましたが、今年の留学生二人とはなしてみたら、結構いい経験になりました。留学生がいたこの数日間、いろいろ実験について、英語で話してました。自分の英語はあまりよくないとはいえ、これらの経験により自分の英語もすこしずつよくなっていくとおもいます。また次回の交流を期待してます。(M2魏ゼン)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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