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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2016年度 ソウル市立大学院生および学部生の実験補助と交流 動物生態学研究室
実 施 者: 神宮彬彦 堀内香穂 中川知己 由村泰雄 伊藤睦美 吉岡真人 Pino Blanco Ana
実施場所: 動物生態学研究室他
実 施 日: 2016年 11月 21日
対  象: ソウル市立大学留学生2名

<企画協力者>
岸村真央(B4) 田口真樹(B4) 荒堀烈彦(B4)

<概要/目的>
ソウル市立大学との交換留学プログラムとして、本研究室では留学生2名を2日間受け入れた。留学生との交流を通して、共通言語である英語によるコミュニケーション技術(英語によるプレゼンテーション力や議論をする力など)の向上を目的とした。

<方法/企画としての特徴>
留学生の希望を踏まえ、野外活動を多く取り入れた、動物生態学の研究に関係のある活動を企画し、実施した。各自の研究紹介では、研究対象の生物とのふれあいや実験の体験を実施することで、自然現象や生物についてより深く議論できるようにした。

<活動内容/具体的成果>
21日(月)多摩動物公園見学
22日(火)日向緑地及び研究室での研究紹介とそれに関する議論

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回は、主に全体の企画、実施と2日目の研究紹介を担当した。企画は去年と同じくあらかじめ大まかに決めておき、留学生の希望に沿うようにする形で実行したが、特に2日目は、各自の研究紹介がどのようにして実施されるのかを把握しきれておらず、当日になって混乱してしまった場面があったのが大きな反省点だった。また、今回は実際に企画を実施するときに、自分はあまり関わることができなかったので、次の機会があればもっと積極的に企画に参加し、留学生との交流を図りたいと思った。英語での会話では、自分の研究についてなるべくわかりやすく説明するように心がけたが、伝わりきらない部分も多く英語で研究について伝えることの難しさを感じると同時に、貴重な体験であり今後も研究についてのコミュニケーション技術を向上させていきたいと思った。(M1神宮彬彦)

 今回の交流事業では2日間ともに活動に参加したので、学生との交流を現場で経験する機会が多く得られた。1日目の多摩動物園見学では、園全体を回って各々の動物の観察をしつつ、研究対象の実物を見ながら自身の研究について解説した。生態学の分野に直接触れる機会が殆ど無い学生なので、動物園という親しみのある場で、実物の観察を交えつつ研究の説明ができたのは良かったと感じる。その一方で、園内の動物について英語で解説することについては知識・語彙力の不足を感じることも多々あったので、当分野を学ぶ者として反省し、今後もこのような場面で対応できるよう理解を深めておきたい。2日目の実験補助では、私自身は実際の調査に同行してもらい、その道中で解説を加えるという手法を取った。室内で見学・補助してもらえるような作業は無かったので、天候に恵まれフィールドに出られたのは幸運であり、他に二人の研究室メンバーが同行してサポートに回ってもらうこともできた。しかし、学生に緑地へ同行する装備があまり整ってなかったこと、雨天であったら標本などの観察・説明程度の活動しかできなかったと思われること、終わる時間が明確にならず後のメンバーに影響があったことを踏まえると、計画に欠けた部分もあった。神宮さんのご意見のように、来年は企画にあたり、より具体的に予定を立てられるようにしたい。(修士1年 堀内香穂)

多摩動物公園見学での案内と研究室での研究紹介や、日向緑地での作業の補助などを中心に参加した。一日目の多摩動物公園見学では、実際に動物たちを観察しながら、観察するポイントや、生態学的な話題を紹介した。私たちの研究対象となる動物は実際に野外で観察したり、飼育したりすることが難しい場合が多いので、実際に動物を見ながら説明できた点は非常によかったと思う。二日目は天候に恵まれ、予定していた以上に私たちのフィールドワークの様子を紹介できたと思う。また、研究室内で活動しているときも、自分の研究を紹介するなどして積極的に交流するよう努めた。英語で自分の研究に関する話をする練習にもなったと思う。英語を介して交流していくうえで、とっさに言葉が出なかったり専門用語が思い出せなかったりしてもどかしい思いもあったので、今後の課題としていきたい。(M2伊藤睦実)

昨年とくらべ,UOSの方たちの来学期間が短かったため,野外観察や生態学に関する見学のアクティビティが物足りなくは感じた.自分は2日間の来学期間のうち,二日目の大学キャンパス内緑地での案内に同行した.英会話自体は得意ではないが,端的な生物の英名や簡単な,どういう生物かの英語での紹介などを行った.ほかのメンバーではわからない英名などでフォローをすることができた.生態学は専攻としていないが,生物学は理解できる外国の院生・学生と生物に関する会話をすることで,日本で同じ分野内で英語の単語を読んだり聞いたり発言したりするのとは異なった,もう少し生物学の分野一般的な表現などを思い起こす切っ掛けになってよかったと思う.(M2 吉岡真人)



©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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