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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2017年度 ソウル市立大学大学院生および学部生の実験補助と交流:進化遺伝学研究室
実 施 者: 犬山 愛莉香、三浦麻衣
実施場所: 進化遺伝学研究室
実 施 日: 2017年 11月 20日
対  象: ソウル市立大学学部生 1名

<概要/目的>
ソウル市立大学からの留学生1名を研究室に招待した。研究を行っていくうえで、英語を介したコミュニケーション、ディスカッションを行う能力は非常に重要なものである。また、専門外の方にも自身の研究を伝える能力も非常に重要である。ソウル市立大学からの留学生を招待し、共に実験を行い、さらに研究についてディスカッションを行うことで上記に記載した重要な能力を培うことを目的とした。

<方法/企画としての特徴>
進化遺伝学研究室では、様々な研究が行われている。本企画では学生から特任RAなど、幅広い方々とディスカッションを行ってもらい、進化に関する様々な研究を知ってもらった。また進化の基本となるDNAについて知ってもらうため、当研究室で使用しているショウジョウバエからDNAを抽出し、複数の遺伝子の配列を決定する実験を体験してもらった。

<活動内容/具体的成果>
【研究紹介】
当研究室で行っている様々な研究について、ポスター等を使用し紹介を行った。
【ショウジョウバエ種の紹介】
複数種のショウジョウバエの紹介を行った。
【DNA抽出】
複数種のショウジョウバエからシリカゲル法を用いてDNAを抽出した。
【PCR反応、シークエンス反応】
抽出したDNAを用いてPCR反応とシークエンス反応を行った。シークエンサーは415室にあるABI3130xlを使用した。
【塩基配列解析】
シークエンサーで読んだサンプルについてMEGAを使用して配列を決定した。
またMEGAでできる系統樹の作成について学んだ。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
私は留学生に行ってもらう実験のプロトコルの作成、当研究室に所属する日にやってもらうことの時間配分を行った。また、スライドを用いた自分の研究の紹介、上記に記載した【DNA抽出】、【PCR反応、シークエンス反応】、【塩基配列解析】を留学生、同期の三浦さんと共に教えつつ行った。今回企画した実験系は、留学生がwhole genomeに興味があったこともあり、適していたのではないかと考えられる。しかし今回の留学生の受け入れに対しての知識が甘く、当日に急遽予定を変更したこと等があった。そのため考えられる課題として、事前にある程度予定を立て、時間配分などをもっと考えておくことが挙げられる。また、留学生の休憩時間を意識していなかったため、次回は留学生と相談するなど、休憩時間も考慮すべきであると考える。(M1 犬山)

私は、留学生のための歓迎会の手配や研究室での留学生とのディスカッションに加え、学会で使用したポスターを使い、UOSと首都大の合同研究発表会で発表を行った。【DNA抽出】【PCR反応、シークエンス反応】【塩基配列解析】を犬山さんと共同で留学生に教えながら行った。他に、当研究室の学生とUOSの学生がコミュニケーションを行う際に補助を行った。実験の指導など英語で話すシーンが多く、英語でコミュニケーションを取ることの躊躇いを大きく減らすことができたと感じた。一方で、簡単な単語や表現でもうまく英語にすることができず、言葉に詰まってしまうことがあったので、実験や研究でよく使う単語や表現はあらかじめ、頭に入れておきたいと思った。
(M1 三浦)

DNA抽出をするためにハエを吸虫管で捕獲している様子


サーマルサイクラーの説明をしている様子


シーケンス反応の準備中
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