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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2017年度 UOS-TMU交換留学 (岸村)
実 施 者: 岸村 真央
実施場所: ソウル市立大学
実 施 日: 2018年 1月 29日
対  象: 

<概要/目的>

短期交換留学生としてソウル市立大学との国際交流を行った。
研究室内での活動、ポスターセッションといった学術的な交流に加え、遺跡観光や食事会なども併せた異文化との触れ合いを介して、国際コミュニケーション能力の向上を図った。

<活動内容/具体的成果>

1/30、1/31 研究室での実験体験
Cellular Signal Transduction Laboratoryに配属となり、2日間基本的な実験を行った
実験は、@Western Blooding法を用いたタンパク質の検出
    ATurbofect試薬を用いた核酸導入
の2種類の実験を行った

@では2種のタンパク質が与えるβ-cateninの発現量への影響を確認する為に、コントロールを含め3種類のタンパク質混合物を用いて実験を行った。一方は発現量が上昇、もう一方では減少する事が知られている為、バンドには顕著な差が出ることが期待された。

AではGFP遺伝子タグをつけた2種類の遺伝子をTurbofect試薬を用いてHela細胞内に導入し、顕微鏡下でその成果を確認した。
以下がその日に行った実験内容である。

1/30
@
・タンパク質混合物のゲル電気泳動
・メンブレンへの固定泳動
・抗体反応(一次抗体)

A
・Hela細胞内への遺伝子導入(GFP-TFEBまたはGFP-C1遺伝子 + OPTI-MEN + turbofect試薬)

1/31
@
・抗体反応(二次抗体)
・バンドの確認(暗室内での作業)

A
・顕微鏡下での蛍光確認

結果

実験@では片方のタンパク質による効果は確認できたが、一方では確認できなかった、
実験Aでは細胞内に核酸が導入された様子を確認することができた。


2/1、2/3 観光
景福宮、崇禮門などの重要な文化財を見て回った。
また、伝統衣装を着る体験もでき、韓国の文化に触れることが出来た。

2/2 シンポジウム
10:00〜18:00と一日通してのシンポジウムがあった。
TMUからは野澤昌文先生が30分間、博士後期課程の河合さん、Jovalさんが15分間の口頭発表を行い、博士前期課程の8人がポスター発表を行った。


<感想/課題など>
・研究室活動
学部二年生の時に同様の実験を行ったが、その時よりもより本格的な実験だった。研究室に所属してからはフィールドワークが主な研究だったので、慣れない実験作業に戸惑ったが、研究室の方々の丁寧な補助で無事に終えることが出来た。

・シンポジウム
教授方やPhDの方々の口頭発表は、全て英語で自分の専門とも違ったので、全て理解することは難しかった。
ポスターセッションでは計4回説明することが出来た。分野が大きく違っていた為、質問にどのように英語で答えるか苦労したが、回を重ねるごとに、よりスムーズに説明できるようになったのが成長できたと感じた。また、今後の展望についても意見を頂き、非常に有意義な討論だった。1時間しかなかったため、他人の発表は1度しか聞くことが出来なかったのが心残りである。
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY