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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: Recent progress on Cdk5 research; International exchange among Asian young researchers
実 施 者: 細川智永 遠藤良 嶺岸正治 渕上孝裕
実施場所: 大学セミナーハウス(八王子)
実 施 日: 2008年 2月 28日
対  象: アジア地域の若手Cdk5研究者及び聴講者

<概要/目的>

神経分子機能研究室所属メンバーの研究内容と関わりの深い研究を行なっている若手研究者(院生・ポスドク・助手など)を日本もしくはアジア地域を中心に13名首都大学東京へ招待し、二日間にわたり研究発表会および大学院生指導を行なっていただく。研究発表会で発表者一人20分程度、二日間に渡り計16タイトルの研究発表を行なっていただいたうえで、大学院生指導1では中国・韓国・香港・米国における科学研究の現状と実態を実体験から解説していただき、大学院生指導2では講師が医学部門・神経科学部門・分子生物部門に分かれてそれぞれの面から見た研究指導を行なっていただく。
この企画は実行委員の組織運営能力の向上を図るとともに、参加者全員の科学的知見や交流の増強を目指すものである。

<方法/企画としての特徴>

前提として本企画は大学院生主導で進められるべき国際会議であり、実際にも大学院生で構成された実行委員会を主体として運営された。
本企画では神経分子機能研究室の主要テーマでありアジア地域で研究の盛んなCdk5に注目し、同テーマで著名な若手研究者を招待している。発表者は自ずとアジア地域の研究者が中心となり、物理的・文化的な距離を感じずに議論を行なえるため、より密な交流が期待できる。

<活動内容/具体的成果>

会議は予定通り2008年2月28・29日に八王子の大学セミナーハウスで開催された。発表者は内部3名・日本国内6名・香港2名・中国3名・韓国1名・米国1名の計16名で、参加者・聴講者は神経分子機能研究室構成員を中心に15名程度であった。以下に会議のプログラムを記載するが、プログラムは滞りなく実行された。







以下は会議中の風景である。







会議はこのような雰囲気のもと進められた。
質疑応答およびgeneral discussionでは活発に議論がなされ、発表者および参加者からは「刺激になる良い会議だった」とのお言葉を多数いただいている。
特に今回は敢えて発表者を若手研究者に絞ったこともあり、「楽しんで発表を行なえた」「気楽に英語発表の練習試合ができた」となどといった評価も目立っていた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>

最初にこの企画の話を聞いたときには、不可能だと思った。我々にはそのようなノウハウが全く存在しなかったからだ。予算の獲得・発表者との交渉・会場の手配・宿泊先の手配・予算の調整・プログラムの作成・当日の運営・会計など、全てが未経験で、まるでイメージがつかめなかった。今思えばあの時なぜその話を断らなかったのかわからないが、ともかく気が付けば後戻りができない状況になっていた。あわてて実行委員会を組織したものの、そもそも何を決めればいいのかすらわからない状態だったのである。

そのような状態でスタートしたこの会議であるが、試行錯誤の末に成功といえる状態で無事に終了した。実行委員会および研究室メンバーの惜しみない協力があったからこその成功であることは言うまでもなく、私一人では何もできなかったに違いない。今回の会議では人の動かし方・企画のまとめ方・書類の書き方など様々なことを学んだが、このような企画で最も大事なのは日頃からの人間関係の熟成であるということを強く感じた。多くの人間の助けを得てこのような会議をまとめられたことは、今後の研究活動において大きな自信になると思っている。
(細川)

まずはなにより今回の会議が無事に終了し、また参加者の方々より評価していただけたことに安堵している。私自身も今回の会議において多くの新たな知見を得られ、非常に有意義であった。
今回は企画の立ち上げから会議の実施までの準備期間が短かったこと、および自分を含めた実行委員のメンバーにとって全てが初めての経験であったことから、様々な面で混乱が生じでしまった。しかし実行委員長である細川の頑張りを筆頭に、研究室メンバーの協力のもとでなんとか会議を成功へと導けたことは得がたい経験であった。
(遠藤)

シンポジウムを行うに当り、今まで参加する機会があっても、主催者側で行った経験がなく全てのことが始めての経験であった。その為、至らない点が多かったが、研究室の方々に助けられ、無事にシンポジウムを成功させることが出来きた。今後、同様な機会ある時には、この経験を活かせればと思っている。最後に、研究室の方々と参加された方々に感謝します。
(嶺岸)

学会未経験であった自分は本シンポジウムにさしたる貢献ができなかったが、主力メンバーの連携や予定外の事態への対処などには学ぶことが多かった。今後学会発表をする機会を頂いたら、主催者側が何をどう考え企画運営しているかにも注目しようと思う。また大きな助力を頂いた研究室の構成員の方々にこの場を借りて深謝します。
(渕上)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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