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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2019年度 UOS-TMU交換留学(魏 冉)
実 施 者: 魏 冉(D3)
実施場所: ソウル市立大学
実 施 日: 2019年 1月 28日
対  象: 

<概要/目的>

このプログレムは首都大生の国際的交流スキルの向上や経験の重ねに加え、友好校である韓国ソウル市立大学の学生との関係と理解を深めるものです。このプログレムを実施することは国際的な研究者を目指す学生にとって、絶好な体験になります。

<方法/企画としての特徴>

1.研究者たるものは常に勉強し、交流します。最初、三日ぐらいで向こうのラボでラボ生活をします。これによって、自分のラボにないような知識や技術を身につけるいいチャンスです。そして、最後の日開催するカンファレンスで自分の研究内容を発表します。自分の研究成果を世にアピールすることも研究者のスキルの一つです。もちろん他の方の研究をみる、きくことも自分の経験や知識になります。

2.世の中に様々な文化を持つ研究者が一緒に研究しています。お互いの文化を知らず、いい交流にはなりません。プログレムの空いている時間に、韓国の文化を体験することで、これからも理解が深めます。

<活動内容/具体的成果>

1/28
朝東京発の飛行機で午後にソウルにつきます。夜に盛大な歓迎会をいただいて、首都大学東京の学生として、一人ずつでキャンパスやラボをソウル市立大学に紹介いたしました。この歓迎会で、向こうの学生と初めて合いました。


1/29
午前に簡単にキャンパスツアーを案内してもらいました。その後に私が希望していた細胞シグナリングラボに訪れました。10人ほどのラボでした。ウッチンさんとセイロンさんはこちらの案内役を担当していました。午後にラボのメンバーを紹介していただいて、その二人今やっている研究も紹介してもらいました。これから一緒にやる実験も説明してもらいました。WntシグナルルートはLRP6受容体とbeta—カテニンのリン酸化に繋がり、さらにbeta-カテニンのリン酸化は自身の細胞内局在も影響します。今回の実験ではその再現と検出を行います。タンパク質電気泳動と転写を一緒にやってもらいました。同じ原理な実験手法とはいえ、向こうのほうは結構新型な装置を使っています。そのおかけで使い方まで教えてもらいました。


1/30
この日もラボ生活を続けます。昨日にタンパク質が転写されたメンブレンに抗体をかけて、検出を行います。こちらでは低濃度の抗体を使い捨てにしていますが、向こうでは高濃度に何回でも使いまわしをしています。検出の結果から言うと高濃度使い回しのほうが感度が思ったより良かったです。実験が一旦終了し、結果を分析したところ、予想通りでした。細胞内局在を観察するためにも、蛍光顕微鏡でも観察しましたが、結果は曖昧でした。


1/31
この日はソウル観光を予定していましたが、天候変化に影響され、すこし体調不良でした。そのため、私はラボに残り、他のラボメンバーと話しながら、自分の発表準備もしました。

2/1
この日は首都大、ソウル大合同カンファレンスになります。午前からは久永先生、私とtetyさんが口頭発表をしました。初めての口頭発表でしたが、ソウル大の学生たちは真面目に聞いてくれて、わからないところも質問してくれました。午後は残りの学生たちがポスト発表を行いました。その時にソウル大の学生研究を拝見させていただきました。色々を教えてもらいながら、こちらから得意なところからアドバイスもしました。

2/2
ソウル大の学生たちは空港まで送ってもらい、午後に東京に戻りました。



<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>

この交流プログラムは本当に充実で、首都大とソウル大の交流をさらに深めたと思います。それに限らず、私に自身にも大変意味あります。今回の交流により、大変教わりました。新しい実験手法や、スキルも身につけました。向こう学生にも私が知っていることを教えました。こんな知識の交換はお互いに成長することにもつながります。このプログラムでこれから自分もこのような交流活動を企画したいと思います。これも研究者の必要なスキルのひとつと思います。今回の交換で、自分にもかなり成長したと思います。これから毎年開催すべきと思います
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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