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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 東京都老人総合研究所見学ツアー
実 施 者: 天野晶子、相澤真悟、眞後俊幸
実施場所: 東京都老人総合研究所(以下、「老人研」)
実 施 日: 2008年 10月 24日
対  象: ソウル市立大学、トロント大学所属のpostdoctral fellow研究員、Ph.D. program生の12名

<概要/目的>
 本企画は、バイオカンファレンスに参加したソウル市立大学、トロント大学の学生、研究生を対象とし、都立研究所の一つである東京都老人総合研究所を案内する企画である。
 本企画では、(1)企画実施者、対象者の所属機関・研究内容を紹介する交流会、(2)老人研の運動・自立機能相関研究室、高齢者ブレインバンク、ポジトロン医学研究施設の見学ツアーを開催した。これらを通じて、互いの一層の理解や、日本の研究機関、老化研究の先進性についての認識を促した。

<活動内容/具体的成果>
 交流会の参加者は、上記の企画対象者と企画実施者の他、老人研の研究生である他大学院生が加わって計22名であった。昼食に連続して会を催したこともあり、時おり笑いも混じる、和やかな雰囲気を作ることができた。その結果として活発な議論を行うことができた。
 その後、運動・自立機能相関研究室、高齢者ブレインバンク、ポジトロン医学研究施設を見学した。特殊な実験手技や施設などは多くの対象者に興味を持ってもらえた。老人研は日本有数の老化研究機関であり、老人研が所有する施設は老化、高齢者研究を目的とした専門性の高いものである。本施設の見学により、企画対象者は、日本の研究機関、老化研究の先進性についての認識を持つことができたと考えられる。
 企画対象者中の特に老化関連分野の専攻学生は、研究員と実際に話す機会があったことで満足感を持ってもらえたようである。また、老人研職員の方には今後、学生のこういった活動を応援するという有り難いお言葉を頂いた。また、本企画でブレインバンクの案内を行ったバンク構築、維持責任者からは「本企画のような、韓国の研究者との交流は今後の研究体制を充実させていく上で重視すべき」という評価を頂いた。

    

<その他、感想など>
 限られた範囲の中で、対象者や協力者にも納得してもらえる企画を考えることの難しさを痛感した。しかし、企画、対象者の招待、協力要請を実際に行うことは、セミナーやシンポジウムを開催する実践に近く、非常に学ぶことが多かった。今後、反省点も含め活かしていきたい。 (天野)

 準備不足によって二点の悪影響がでた。一つはPCトラブル、もう一つは各施設の予定案内時間が延びたことである。その結果、各施設の運用や研究成果などに関する深い議論を諦めることとなった。
 PCトラブルは、企画対象者にOSやプレゼンテーションソフトのバージョンを詳しく伝えたり、データを事前回収して表示確認したりすることで防ぐことができた。また、予定時間の延長については、各施設の案内人と企画実施者との間で、ツアーの時間配分の認識共有が足りなかったために起こった。企画実施者と連絡事項を伝える責任者を一人決め、認識の確認を確実にすることで防げたと考えられる。また、こうした不測の事態を考慮し、緩衝する時間帯を設ける必要もあったと感じる。
 ただ、これらの反省点は、今後同様の企画の運営に活かしていけると思う。(眞後)

 企画書の時間通りに行動できなかった。今回のツアーの時間配分に余裕を持たせなかったことが原因であると考えられる。
 また、ツアーの合間に休憩時間を入れていなかったので、対象者を疲れさせてしまった。これらの反省点を次回に生かしたいと思う。また、対象者が外国人で積極的に話しかけることができたので、とても良い経験になった。(相澤)

記入日時:  08/11/10 11:28:48
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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