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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2009年 韓国・ソウル市立大学大学院・生命科学専攻主催リトリートへの参加
実 施 者: 朝野維起・吉田慶太・大滝宏代・小林稔和・武政智恵
実施場所: 韓国ーソウルおよび江原リゾート
実 施 日: 2009年 2月 9日
対  象: 生命科学専攻5名、ソウル市立大学の教職員・学生(大学院生・学部生)約40名

<概要/目的>
昨年、ImpGradプログラムの一環であるバイオコンファレンスが開催されたことに伴い、本専攻所属のメンバーは約一週間にわたり、韓国およびカナダから招待したスタッフ・大学院生と密度の高い交流を行った。本企画は、昨年とは反対にこちらのメンバーが招待されてソウル市立大学主催の行事に参加するというものである。具体的には、毎年恒例で行われているセミナー合宿への参加である。本セミナー合宿は、ソウル市立大学の生命科学専攻内でかなり重要とされている行事である。殆どの大学院生が参加し、また学部生も含め総勢40名ほどが2泊3日の日程で交流する。現時点で私達の専攻ではそのような形式で行う合宿はないが、定員が増加し大学院生間の交流が希薄になりがちな近年の状況を改善するにあたり、何らかの参考になる体験が出来るのではないかと思われた。また、英語を用いたプレゼンテーション・コミュニケーションは、両専攻の大学院生にとって優れたトレーニングとなることが期待できた。

<活動内容/具体的成果>
1日目:ソウル市立大に到着後、ラボツアー形式で各研究室を訪問し大学院生による説明を受けた。いかにもたった今準備したかの様な良い意味での適当さが、初めて訪れる場所で多少身構え気味であった私達の緊張を解いたように感じられた。

2日目:午前中は自由行動、正午過ぎにバスで江原スキーリゾートに向かう。夕方に到着、食事の後でセミナー開始。その後ポスターセッション(発表:大滝、小林、武政)、交流会と続く。

3日目:午前中は昨日のセミナーの続きで首都大からも口頭発表を行った(朝野、吉田)、最後はHwang教授によって、本合宿の意義と首都大との交流についての言葉で締めくくられた。午後・夜間はスキー・スノーボードを楽しみつつ交流を深めた。その後、前日に引き続き交流会参加。

4日目:午前中は金山を見学、午後はバスでソウル市立大学に戻る。

5日目:東京に帰る

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
 今回参加した合宿は、セミナーやポスターセッション等あるものの、基本的には専攻内の交流が主たる合宿の目的である。個人的には、ソウル市立大学の大学院生や学部生が遅くまで語り合っていた事やスタッフのリラックスした雰囲気が印象的だった。また、これは合宿に限らない事であったが、ソウル市立大では大学院生同士が大変仲がよく、互いをよく知っているという印象を受けた。首都大と比較して大学院生の人数が少ない事が大きな要因と考えられるが、積極的に学科内交流を促す気風的なものもあると感じられた。ソウル市立大の生命科学専攻では、首都大と同様に大学院教育の充実を目的とした予算を政府から受けており、私達はその予算で招待された。国際交流、またお互いの教育・研究に活かせる経験をするという意味で、私達の訪問はその目的を十分に達成したと評価出来る(朝野)。


 今回ソウル市立大学のセミナーに参加して、韓国と日本の学生は、他国の学生と比較して考え方が似ており、また英会話力も同程度であると感じた。また、ソウル市立大学の学生は大変親切で好意的であったため、交流しやすく親交を深めることができた。セミナーでは多くの学生が英語による研究発表を行っており、同じように英語を母国語としない私たちも楽しむことができた。ソウル市立大学と首都大学東京の関係を親密なものとし、学生同士が交流を続けていくことは、互いの学生にとってよい刺激を与えあえると考えられ、今回の韓国訪問は両者の関係を今後つなげていくために有意義なものだったと考えられる。(武政)


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