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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:国際シンポジウム

タイトル: 2019年度 ソウル市立大学の学生招聘と交流(発生生物学研究室)
実 施 者: 川野邊 征希
実施場所: 首都大学東京構内
実 施 日: 2019年 11月 17日
対  象: ソウル市立大学院生及び学部生(8名)

<概要/目的>
ソウル市立大学(UOS)の学生を首都大学東京(TMU)に招聘し、交流する。UOSの学生に一週間各研究室に滞在してもらい、生命科学科で行われている研究について深く知ってもらう。また、合同ポスターセッションを行うことで、お互いの大学で行われている研究について理解を深める。招聘・交流する中では英語で会話、実験指導を行う。英語で正確に意図を伝え、理解する能力が養われると期待される。また、外国の方を招き、もてなす機会はあまりない。どうしたらゲストに気持ちよく過ごしてもらえるかを考え実行することで国際交流をより円滑に行う能力を養うことができると考える。

<方法/企画としての特徴>

11月17-23日にUOSの学生を8名招聘し、TMUに滞在してもらう。
滞在中、研究室訪問、TMUの学生との交流、ポスターセッション、理化学研究所訪問などを行う。

<活動内容/具体的成果>
11月17日:UOSの学生を南大沢駅にて出迎える。簡単な自己紹介をして国際交流館へ連れていく。チェックイン書類を書いてもらい、部屋へ案内した。夜ご飯は駅前のすし屋で一緒に食べた。鰤がおいしかったらしく、気に入ってくれた。

11月18日:
午前中 キャンパスツアー
昼食 学生を発生のメンバーとともにトムの食堂へ連れて行った。
午後 -発生ラボに学生を紹介
   -ニワトリの発生について簡単に話しながら、ニワトリ2日胚のNew Cultureを教えた。一部4%PFAで固定し、残りは培養・観察用にした。
   ーニワトリ胚神経管へのエレクトロポレーションを一緒に行った。M2の原さんに手伝っていただいた。エレクトロポレーションした胚は38℃で培養した。
夕方 -ウェルカムパーティの会場設営を行い、18時半に開始した。
   ーパーティ内でUOSの学生に向けてTMUについての紹介を行った。

11月19日:
午前中 昨日固定しておいた胚を置換・包埋した。
午後 -昨日エレクトロポレーションをして培養しておいた胚をNew Culture
   -蛍光顕微鏡で胚に導入されたGFPの蛍光を観察した。
昼食 かつ丼を二人で食べに行った。
夕方 教室セミナー。UOSの先生(Dr.Park)に講義をして頂いた。
夕食 ラボでウェルカムパーティを開き、ラボのメンバーと交流した。

11月20日:
午前中・午後 パラフィン包埋してある胚をミクロトームで切片作成した。B4の王くんに手伝ってもらった。
昼食 ラーメンを食べに行った。

11月22日:
午前中 パラフィン切片を置換、ヘマトキシリン染色、封入した。
昼食 ラボでカレーを作って食べた。
午後 -時間が空いたので、学生を駅前で買い物に連れて行った。
   ー乾燥しておいた切片を観察した。ニワトリ2日胚の構造を観察してもらうことができた。
夕方 ポスターセッションの会場設営を行い、18時から開始した。
夕食 19時からフェアウェルパーティを行った。

11月23日:
午前中 チェックアウトを手伝い、東京観光に連れて行った。上野の科博に連れていった。(雨だったので動物園から変更)
昼食 お好み焼き・もんじゃ焼きを一緒に作りながら食べた。
午後 東京駅でUOSの学生の買い物を手伝った。羽田空港にてお見送り。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>

UOS学生招聘の準備について
私は、UOS招聘委員のリーダーとして活動した。主な仕事は、各イベントの仕事の割り振り・進捗確認、スケジュールの調整であった。今回委員には様々な学年や国籍の方がいて、うまくまとめることがとても難しかった。一つ目は、情報共有が難しかった。日本人とは情報の共有は難しいことではないが、英語で情報共有を行うと抜け目があったり、意図していることが伝わっていないことが多かった。そのための対策として、細かな仕事までも割り振りをした。これにより、作業を委員で分担しやすくなった。また、イベント担当者に仕事をお願いするとき、いつまでに完了できるかを話し合って明確にした。その結果、少しは仕事の管理がしやすくなったと思う。
今回の招聘準備では、ミーティングの重要性についても気づかされた。委員皆忙しかったため、全員が一緒に集まってミーティングを行うことが難しかった。メールなどの英語の文字だけの情報共有になってしまったため、疑問をすぐに解消できず、意思疎通ができない場合があったのではと考えた。そのため、次回同じような機会があったときには、実際に会ってミーティングを行うのが不可能な時は最低でもスカイプ等で行うべきだと感じた。

UOS学生との交流について

UOSの学生と1週間過ごしてみると、様々な部分で日本と少し違うけれど似ている部分に気づくことができた。韓国にも、もんじゃ焼きやとんかつに似ているものがあったり、言語の発音が漢字の音読みに似ていたりと少し違うところもあるけれど、似ていることも多いと感じ、とても親しみを感じた。ちょうど政治的な対立が少しある時期でもあり、それについても話したり、様々な意見交換ができて彼らの文化について理解を深めることができたと思う。

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