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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物系統分類学研究室 2019年度11月オープンラボ準備「新種の探索!島の探究!〜牧野標本館と多様な植物たち〜」
実 施 者: 大竹彩加
実施場所: 牧野標本館1階ロビー
実 施 日: 2019年 11月 3日
対  象: 大学説明会、大学祭に来場された一般の方

<概要/目的>
以下のことをオープンラボの目的とし、それらを実現するための準備を行なった。
(1)本研究室で行なわれている研究やその資料を紹介し研究内容に触れてもらうことに加え、野生植物やキノコの多様性に触れることで植物や菌類に興味関心を持ってもらう。
(2)牧野標本館について、植物標本を保存することの必要性と重要性を理解してもらうと同時に標本庫の学術的役割や価値を広める。
(3)自分や関連の研究内容を一般の方に向けてわかりやすく説明し、他の人に伝える能力を身につける。そして、一般の方と議論することで、専門的な分野に自分がいることでかえって気付きにくい一般的な観点を取り入れる。
(4)大学受験を控えている高校生に対して、実際に先生や学生が行なっている研究内容や学生との会話を通して、大学や研究室の雰囲気を感じてもらう。

<方法/企画としての特徴>
オープンラボ当日にポスター掲示、標本庫ツアー、実物展示、子供向けのクイズを行おうと考え、その準備を企画した。
@ポスター展示
 本研究室で行なわれている研究内容から、それぞれ「シダ」、「キノコ」、「花」、「小笠原」に関して焦点を当てた4枚のポスターを展示した。来館者に興味を持ってもらえるよう、専門的な内容だけではなく雑学的な内容も含めて構成を考えた。また、専門外の人も理解しやすいよう写真を沢山使用し、簡易的な文章とした。
A標本庫ツアー
 標本館の意義や標本の大切さを伝えられるよう、牧野標本館の成り立ちや牧野富太郎について今一度勉強をした。また、標本庫ツアーに参加していない方にも牧野標本館の意義を広めるため、牧野富太郎と牧野標本館について詳しくまとめた。
B実物展示
 植物や生物への関心を高めてもらうため、実物を観察できるようにした。
C子供向けのクイズ
 子供でも楽しめるよう簡単なクイズを作成した。すすんでポスターを見てもらえるように、クイズの正解は展示してあるポスターから見つけ出す方法をとった。



<活動内容/具体的成果>
@ポスター展示
 ポスターの解説や補足など、口頭で説明する部分も簡潔で分かりやすく内容をまとめた。実際に、研究内容や植物に関するクイズに興味を示してくれる学生が多かった。
A標本庫ツアー
 定期的に希望者を募って標本庫の案内ツアーを開催したところ、多くの方に興味を持っていただくことができた。普段は一般開放していない植物標本庫内の案内を、牧野富太郎は一体何者なのか、牧野標本館にはどれだけの標本が保存されているのか、どのくらいの価値を持つ標本が保管されているのかなどの解説も交えながら実施することで、標本を身近に感じながら標本の大切さや牧野標本館の意義を知ってもらうことが出来たと思う。また、牧野富太郎が採集した古い標本(絶滅危惧種他)を見ることができて感激している人が多く見受けられた。
B実物展示
 今年は学内に生息している複数種のシダを展示した。形態が異なっているシダ植物に対し、高校生だけでなく親御さんも「これもシダですか!?」と驚いていた様子が伺えた。
C子供向けのクイズ
 来場した子供は積極的にクイズに参加し、植物について楽しみながら学んでいた。植物に興味をもってもらえるきっかけを作れたのではないかと考える。



<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回のオープンラボでは、前回開催できなかった標本庫ツアーを開催することが出来た。国内でも数少ない植物標本庫の見学ツアーを行えたことで、植物標本を保存することの必要性と重要性への理解度をより深めたり植物多様性への興味関心のきっかけを作ったりできたのではないかと考える。ツアーだけでなく、シダ植物の展示や子供向けのクイズを行ったことで、何らかのかたちで楽しんでもらえたのではないだろうか。今後も幅広い年齢層の方に楽しんでもらえるように工夫していくと同時に、幅広い意見を取り入れていこうと思う。(M2 大竹彩加)

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