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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 親子料理 x 科学教室「科学の力でお絵描きホットケーキづくり」
実 施 者: 浦澤佳苗
実施場所: 八広地域プラザ 吾嬬の里(東京都墨田区八広4丁目35−17)
実 施 日: 2020年 2月 23日
対  象: 小学生とその保護者(3 組 6 名)

<概要/目的>
筆者が所属しているボランティア団体では、食の大切さと科学の身近さ・面白さを親子で体感してもらう参加型ワークショップを提供しており、筆者は主にワークショップのサポート講師として参加している。

本企画は家でも簡単に作れるホットケーキを用いてメイラード反応や酸塩基を楽しめる形で理解してもらい、子供達に料理と科学の密接な関係に気づくきっかけを与えることを主な目的とする。

本企画を通じて、筆者は以下のスキルを身に付けたい。
(1)サイエンスコミュニケーション能力
ワークショップには理科をまだ習っていない小学生も参加するため、科学の内容をわかりやすく伝える技術が講師に求められる。本企画を通じてわかりやすく伝える技術を向上させたい。
(2)計画力・スケジュール管理能力
当日の準備(使用する材料や器具の計算や準備、スライド資料や配布資料の作成)を進めるうえで、団体でスケジュールを統一させ、計画的に準備を進める必要がある。従って、計画力やスケジュール管理能力を鍛えることができる。
(3)マネジメント力
当日の段取りを決め、そのタイムスケジュール通りにワークショップ進行させるようなタイムマネジメント能力を向上させたい。


<方法/企画としての特徴>
講義を挟みながら、科学の原理を応用させたホットケーキ作りを行う。講義は参加者に理解を深めてもらうため、クイズや親子で議論する時間を設けるように工夫する。

<活動内容/具体的成果>
ワークショップでは、次の2点を実施した。

(1)お絵描きホットケーキ作りを通じて焼き色や香ばしい香りがつくメカニズムを解説(メイラード反応)
焼き色の付きやすさが異なる2種類の生地(普通の生地と蜂蜜を加えた生地)を作った。 蜂蜜入りの生地で好きな絵を描き、その上から普通の生地を流すことで絵が描かれたホットケーキを作成。  なぜ蜂蜜を入れた方が濃く色付いたのか?について参加者と考えた。

(2)ブルーベリージャムを混ぜたホットケーキにレモン汁を書けると色が変化する理由を解説(酸と塩基)
ブルーベリーに含まれるアントシアニンが酸(レモン汁)に反応するとピンク色になることを観察してもらった。
これにより、pH変化が起こす変化を視覚的に楽しんでもらった。

なお、新型コロナウイルス感染防止として参加者及びスタッフ全員マスク着用を義務付けた。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
 今回、新型コロナウイルスの流行により募集枠10組に対して3組しか参加者が集まらなかった。しかし、その分参加した子供たち一人一人と対話することができ、充実した内容を届けることができた。
実施したアンケートでは、食と科学の繋がりに対する理解や、また参加したいという声を全員から頂くことができたので、やり甲斐を感じられた。
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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