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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: ホヤの発生と遺伝子に関する講義・実習
実 施 者: 吉田慶太、山澤拓実、生田哲朗(特任研究員)
実施場所: 都立新宿高等学校
実 施 日: 2010年 1月 15日
対  象: 分子生物学選択の2年生および進路の決まった3年生

<概要・目的>
本企画では、都立新宿高校の分子生物学の授業の一環として、ホヤの発生と遺伝子に関する講義と実習を行った。
高校生に対しては、講義・実習を通じて、最新の研究に触れると同時に、その研究と現在学習している内容のつながりを知ることで、生物学に対する興味・理解を深めてもらうことを目的とした。また、企画者においては、講義・実習の計画と実施を通した企画力・プレゼンテーション能力の向上を目的とした。

<活動内容>
都立新宿高校の「分子生物学」の授業のうち、2時間×2回分の授業を担当し、講義と実習を行った。

第1回:
研究対象であるホヤについて、その系統関係、発生と体制の特徴を紹介した。また、遺伝子の発現とその調節機構について解説し、遺伝子発現の調節機構の解析の実際について、自身の研究成果を交えて講義を行った。

第2回:
胚全体から特定の遺伝子の発現部位を検出するwhole mount in situ hybridization (WISH)法の実習を行った。WISH法の全工程のうち発色反応のみ行い、発色させた胚の観察をした。同時にカタユウレイボヤの成体、および幼生の観察も行った。また、発色を待つ間に、WISH法の原理など、遺伝子発現の検出法について講義を行った。


<感想>
昨年も同様の企画を行ったが、昨年よりも紹介する研究内容を絞るなど、理解し易くなるよう工夫をした。講義の内容をすべて理解することは難しかったと思うが、実習での観察は楽しんでもらえたようである。(吉田)

実験進行を担当した事で、相手に物事を教える能力を向上する事が出来た。ただし口での説明が中心になってしまったことで、やや分かりにくい解説となってしまった感じがあったので、今後は黒板やスライドを有効に用いて、より分かり易い説明が出来るように心掛けたいと思う。(山澤)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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