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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 品川女子学院アウトリーチ -ニワトリ胚の観察-
実 施 者: 渡辺健太(発生プログラム研究室)
実施場所: 品川女子学院
実 施 日: 2009年 11月 14日
対  象: 私立品川女子学院高等学校1-2年生 30名(希望者)

<概要/目的>
 本企画は発生プログラム研究室の福田公子准教授が品川女子学院高等学校で行なう特別授業に合わせて実施した。この企画を通じて対象者には、教科書などでは伝わりきらない生物学の具体的イメージを持ってもらい、生物学への興味や進路を考える上での判断材料になることを狙った。一方で企画者自身の説明能力、情報発信能力の向上も図った。

<活動内容>
 鶏の有精卵は約20日間あたためるとヒヨコとして孵化する。ヒヨコも鶏卵も我々に身近な存在であるが、ヒヨコとして生まれてくるまでの様子を観察する機会は非常に少ない。そこで本企画では、比較的取り出すことが容易で様々な構造を確認できる孵卵2日目の観察を行なってもらった。対象学生にはスケッチを通して詳細な観察を行なってもらい、グループに分かれて実験に関するディスカッションを行なってもらった。

<成果>
 対象者は非常に喜びながら実験を行なってくれた。普段なじみのある鶏卵も、胚を傷つけないように扱うとなると、様々な部分に気を使わなければならないということに気づいてもらえたように思う。またディスカッションも積極的に行なってくれ、非常にユニークな意見が様々出た。企画者自身考えさせられる意見も多々あった。
 今回企画者は実験の導入や方法の説明なども行ない、企画準備力や運営力などが身に付いたように思う。また次々と飛んでくる質問にわかりやすく答えられるように心掛け、説明能力が身に付いた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
 対象者はこちらが予想していた以上に楽しんで実験に臨み、多くの質問をしてくれた。生物学、発生学に対する興味を持ってもらえた実感もあり、非常に達成感のある企画であった。ただ中には実験操作に戸惑う生徒もあり、最初の説明が不十分であるとも感じられた。操作を行なう際のコツや、注意すべきポイントをより明確に伝える努力が必要である。
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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