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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 高校生サマーセッション
実 施 者: 磯部琴葉、日下陽平、里村和浩、阿部祐樹、落合広明、竹下真未
実施場所: 
実 施 日: 2010年 7月 27日
対  象: 高校生60人前後

<概要/目的>
本企画は、「生命科学コース 高校生ゼミナール」の一環として、高校2、3年生を対象に行う。大学で生物学を学びたいと考えている高校生に対して、大学での生物学の授業を体験してもらうことが「高校生ゼミナール」の目的の一つである。本企画では、担当教員の高校生への講義・実習の補佐を行い、対象者の首都大学および生物への理解・関心をより高めることを目的とする。

<活動内容>
1.講義補助
担当教員の高校生への、ショウジョウバエについて基本的な知識の解説や資料の配布を補佐した。
2.野外採集実習
ショウジョウバエの採集法を説明し、実際に野外で採集を体験してもらった。
3.ショウジョウバエの同定作業
事前に用意したショウジョウバエ(計9種、班ごとに5種)を用いて、種の同定作業を行った。
4.研究室紹介
講義終了後、希望者には研究室紹介をおこない、実験室や恒温室を案内して大学での研究やショウジョウバエに関する知識を深めてもらった。
また、実習についての事前準備や資料の作成を行った。

<期待される成果>
対象者である高校生に、大学での生物実習がどのようなものであるかを実際に体験してもらうことで、生物により強い興味を持ってもらえること、高校生の進路決定にも役立つことが期待される。また、受講生同士で協力して作業することで、協調性や発言力、統率力などの能力向上も意識できるものと思われる。
企画者は担当教員の高校生への指導を補佐することで自分自身の知識を確認することができ、さらにわかりやすく高校生に伝えるなどの説明力の向上が期待できる。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
昨年度までの反省を生かし、事前準備を十分に行うことで、当日の混乱や不備などは少なくなったものと思う。特に野外採集や同定作業の時間がかかる作業内容について、昨年度よりも時間の損失が少なく、スムーズにすすめることができた。(磯部)

昨年度の経験から、事前準備や当日の進行に関しては成功であったように思う。ただ、実習を受ける対象者は毎年変わるため、それぞれに適した説明をすることに関しては、まだ改善の余地があると考えられる。今後もこのような企画を何度も経験することで、臨機応変な対応能力をつけることができればと思う。(里村)

時間をかけて事前の準備などを行なった事から,比較的効率よく進められたと感じた。また,今回の経験を通して自分自身の知識の整理ができ,人に物事を教えることについて学ぶことができた。一方で不足していると感じられた知識や,指導に関して上手く説明できない部分などもあり,今後の仕事などを通して積極的に身につけ,学んでいきたいと思った。(阿部)

これまでの反省点を踏まえ事前準備を進めたため、前年よりスムーズに事が運んだと思う。しかし、戸惑っている後輩が若干名いたので、来年は事前にもう少し勉強の時間を取った方が良いと感じた。(日下)

ショウジョウバエの同定作業に関しては、事前準備を入念に行ったために、困惑することなく対象者への説明ができた。しかし、対象者からの質問に答えるスタイルでは、予定時間を超えてしまう可能性もある。質問することを躊躇ってしまう対象者にこちらから歩み寄るなどの、各々に見合った説明ができるように改善したい。野外採集に関しては、天候に左右されてしまう嫌いがあるが、採集方法の指導には改善の余地がある。今回の企画を通して、ショウジョウバエに関する知識がまだ十分には備わっていないと感じることもあったので、積極的に学習しようと思う。(竹下)

事前準備は経験者の協力のおかげもあり、滞りなく進めることができた。しかし当日の補佐で、少し予想外のことがあり戸惑うことがあった。もう少し当日のシミュレーションを行っておけば、スムーズに行うことができただろう。今後こういった企画を行う場合は、今回の経験から学んだことを活かせるようにし、さらに他の人にもそれを伝えられるようにしたい。(落合)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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