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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: オープンラボ TA ショウジョウバエが語る分子進化の世界
実 施 者: 瀬戸陽介,磯部琴葉、里村和浩、阿部祐樹、落合広明、竹下真未
実施場所: 8号館実験室415,418
実 施 日: 2010年 8月 20日
対  象: OPラボ見学者

<概要/目的>
本研究室で行われている研究において,実際に使用している実験器具や,研究内容をまとめたポスター等の展示をし,見学者に研究を体感してもらう。

<活動内容>
@        系統樹作成…研究室で扱っている,ショウジョウバエ各種のDNA抽出からPCR,電気泳動,シークエンス,系統樹作成まで過程を説明した。展示は,実験方法の原理が記載されたペーパー以外に,電気泳動槽や系統樹作成に使うPCなどの実験道具を実際に配置し,実験に対する興味や関心を持てるよう工夫した。
A        ポスター展示…院生が現在行っている研究内容についてまとめたポスターを展示・解説した。ポスター作成する内容は,「キイロショウジョウバエ抗菌ペプチド」と「アカショウジョウバエ低温耐性」の2テーマである。
B        ヤドカリ水槽展示…研究材料であるホンヤドカリおよびイソヨコバサミを採集し,生きた状態で展示した。またA4用紙2枚程度に研究内容をまとめ,紹介した。
C        進路相談…主に高校生とその保護者を対象として進路相談を受け付けた。昨年進路相談を希望する見学者が予想を超えていたことから,今年は特別にコーナーを設けることにした。解説者と別に院生が常時待機するスペースを設けることにより,スムーズな相談が行えることが期待される。

<期待される成果>
大学で何が研究されているか,どのような環境で研究が行われているかを知ってもらい,研究の意義や方法に理解と関心を持ってもらえるようになる。また受験を控えている高校生にとっては,首都大学東京の雰囲気や,学べる内容などについて実際に見聞きすることで,進路選択に有用な情報を与えることができると思われる。企画者においては,自他の研究内容を説明する仕事を通して自身の知識を再確認すると共に,研究発表の練習の場として経験を得ることができる。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
各展示それぞれがうまく特色を出し,見学者からもたくさんの質問を頂いたことから,効果的な説明発表ができたと思う。また受験を控える高校生や保護者にも,今後の進路を考える上で有用となる情報を多く伝えることができたと感じた。一方で,予想に反して受験生の数が少なかったことから,初学者に対して理解を促す説明が上手くできなかった部分や,進路相談コーナーを活用しきれなかった点で課題が残った。この反省点を生かして,大学祭や来年のOPラボではよりよい展示内容を考えていきたいと思う。(阿部)

事前準備を十分に行ったことで、自分の携わっていない研究に関しても見学者の一定の理解が得られるような説明ができた。ヤドカリの展示に関しては、見学者に興味を持ってもらうことを目的に実験背景が主となった資料を作成した。見学者からの質問も多く、目的は達成できたと思う。ただ、ある時間に見学者が集中した時の対応が不十分だったため、展示する場所・動線などは改善すべきである。(竹下)

事前に打ち合わせを十分に行ったことで、当日の実施内容について全体像および細部まで把握することができた。見学者が集中してしまう時間帯の対応は、今回は不十分であり、今後展示方法・場所等の改善課題は残った。(磯部)

来場者の中には生物学に詳しくはない人もいたため、できる限り理解しやすいよう説明の内容を簡単にするなど、来場者それぞれの知識に合わせた解説を心がけるようにした。それでも、まだ生物を習っていない高校生などが相手の場合は、少し説明に手間取る場合もあった。そういった場合のため、もっと分かりやすい図などを用意するといった工夫の必要性を感じた。(落合)

今年度のオープンラボは実験機器等の紹介の他に、展示ポスターを一新することで、来場者に対してこれまで以上に当研究室で行っている最新の研究内容について紹介することができた。その結果、来場者からは多くの質問をいただき、研究とは何かを伝えることができたと思う。しかし、今回特別に設けた進路相談コーナーにあまり人が来てくれなかったことは非常に残念だった。今後は進路等についてより気軽に大学院生と話ができる空気作りをすることが大事だと感じた。(瀬戸)

今年度は、去年のオープンラボに加えて、実験動物ヤドカリの展示や現在行っている研究のポスターを展示するなどすることで、研究室や研究内容についてより詳しく伝えることができたのではないかと思う。事前準備も功を奏し、昨年度より解説や相談などをスムーズに行うことができたかと思う。上手くいった点を含め、今回の反省を来年度に活かしていければと思う。(里村)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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