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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 大学祭オープンラボ〜ポスター発表を通したソウル市立大学の大学院生との交流〜
実 施 者: 中島健太、権 秀明、内海 麻理、日下 陽平、寺沢雄吉、原 なつみ、渡辺 健太、木下 善仁
実施場所: 8号館専門実習室
実 施 日: 2010年 11月 3日
対  象: 首都大大学祭の生命科学専攻オープンラボ来場者、およびソウル市立大学からの交流大学院生

<概要/目的>
本学大学祭に合わせて行われるオープンラボにソウル市立大学(UOS)からの大学院生を招き、ポスター発表を行ってもらい、その際の通訳を行った。本年度のUOSとの交流企画は大学祭オープンラボと日程が重なっていた。そこで、さらなる交流の深化のため、日々の研究の成果についてUOS大学院生にポスター発表を行ってもらう。来場者は高校生をはじめとした一般の方なので、発表および質疑応答の英語-日本語の通訳を行う。生命科学を専門としていない人にも発表内容が分かるように通訳には工夫を凝らす。この企画を通して、英会話能力の向上と国際交流の深化、および来場者に生命科学専攻のUOSとの交流企画とその魅力を知ってもらうことを目的とする。また、企画者自身や企画協力者の説明能力、情報発信能力の向上を図る。

<方法/企画としての特徴>
オープンラボでUOSの学生に研究を紹介してもらうのは初めての試みである。来場者にとって英語で討論することは、数少ない機会であり有用なものと考えられる。英語の苦手な方も多くいたので、議論の活発化を図るために実地者が助力した。また、本専攻がUOSとの交流企画を行っていることの発信にもつながるものである。さらに、UOSの学生にとって研究者以外の一般の方にアウトリーチ活動を行う機会は今回が初めてであり、研究を一般の人にわかりやすく伝えることの難しさを体感してもらうとともに、アウトリーチ活動の重要性を認識してもらえるものである。

<活動内容/具体的成果>
本企画はソウル市立大学との交流企画の一環であり、その交流の深化のためポスター発表は効果的である。それを通じて企画者の英会話力や情報発信力の向上、国際的視野の会得が見られた。また、来場者の多いオープンラボで本企画を行うことで、UOSとの交流企画をより多くの人に知ってもらうことができた。UOSの学生にもアウトリーチの重要性を感じてもらえた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
来場者の多くは英語を話せない方が多かった。そこで、通訳としてUOSの学生と来場者のコミュニケーションの手助けをした。お互いの考えを上手く伝えることは非常に難しく、英語能力の向上、コミュニケーション能力の向上につながった。またUOSの学生にとって、アウトリーチ活動は今回が初めてであり、それがどのようなものであるのか伝えるのに苦労したが、活動を通して重要性を認識してもらえた。(中島健太)

UOSの学生との討論、企画者同士での討論、そして来場された方へ対する説明と、相手によって上手く伝えるための試行錯誤が求められ、結果コミュニケーション能力の向上に繋がった。また来場者に敬遠されないよう自主的に話をしていくことの大切さも学ぶことが出来た。UOSの学生と本学の学生との交流の利点を互いに再認識するきっかけにもなったと思われる。(内海麻理)

今回の企画はいままでにない試みであり、企画者また韓国の学生にとって研究を伝える良い勉強となったと感じた。ポスターの内容の専門性が高かったため、わかりやすく伝えることが難しかった。今回は時間の都合上、ポスター作成に企画者が携わることができなかったが、今後本企画を続けていくのであれば、企画者もポスターの作成段階から参加し、内容を修正していく必要があると感じた。(木下善仁)

今回のオープンラボ企画の実行により、英語・日語の会話能力の向上ができました。また、チームワークを養成し、臨機応変の能力も鍛え、私にとってよい経験だと思います。来場者に専門知識をわかりやすく説明することを通じ、自分が把握した知識をもう一回整理することができた同時に、生物学のおもしろさ、重要さを学外の方々に伝えることもできました。(権 秀明)

本企画は、英語・日本語両方を使って、専門的な内容を噛み砕いて説明するというとてもやりがいのあるものだった。初めての試みということもあり、改善点は多く見つかったがUOSの学生とともに学ぶ貴重な機会であった。来場者増加のための工夫や、準備段階でのUOSの学生との連携などが改善されればより良い企画になると思う。(渡辺健太)

本企画により、自分自身の英会話能力の向上、UOSの学生と日本の学生や一般来場者のより良い交流が達成された思う。しかし、反省点もいくつかあり、発表内容の簡略化や、判りやすく説明するための工夫がもっと必要だと感じた。(日下陽平)

不特定多数の来場者に向けての通訳は、準備の段階で発表内容を基礎的な部分から専門的なところまで把握し、さらに英語での理解が必要であったため難しかった。しかし本企画を通して、来場者とUOS学生との距離を縮めることができ、尚かつUOSとの交流プログラムについても多くの人に知ってもらえる機会を作れたと思う。(原なつみ)

本企画は、国際交流、学術的な進歩、英語でのコミュニケーション能力の向上などあらゆる点で非常に意義深いものであった。特に英語を来場者の方にも分かる様、噛み砕いて日本語に翻訳する過程は企画者の多様な能力の向上につながったと思う。来場者の方にとっても本学とUOSとの交流や生命科学のおもしろさを知るよい機会であり、満足してもらえたと思う。(寺沢雄吉)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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