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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 大学祭オープンラボ
実 施 者: 吉野智昭、宇井勇太、櫻井桃子、中川淳、佐藤翔馬、吉松慶、小林潤、大高領介
実施場所: 
実 施 日: 2010年 11月 3日
対  象: 

<概要/目的>
 ショウジョウバエは遺伝学の研究で頻繁に用いられる生物である。本企画は、来場者にショウジョウバエを用いた遺伝学や当研究室の研究内容に興味をもってもらったり、身近に感じてもらえることを目的とした。また、遺伝学やショウジョウバエについての知識のない来場者にわかりやすく説明することでプレゼンテーション能力の向上も図る。

<活動内容>
・ショウジョウバエ突然変異体の表現型観察
  形態や体色など外見上の違いが明確に表れる、ショウジョウバエ突然変異体、数系 統を実体顕微鏡で観察し、野生型と比較してもらう。

・ショウジョウバエ突然変異体を用いたハエレース
  ショウジョウバエは負の走地性をもつ。ショウジョウバエをガラス管に入れて、下 に落とすと、その特性により、直立したガラス管を登ってくる。ショウジョウバエ突 然変異体、数系統と野生型を一緒のガラス管に入れ、ガラス管を登る速さを競わせる ハエレースを行なった。来場者にはこのレースの勝者を予想してもらう。

・ポスター説明。
  来場者に当研究室の研究内容をわかりやすく説明する。

<具体的成果>
 本企画では、来場者に、遺伝学の研究に用いられるショウジョウバエの形態的特長や突然変異体などについて知ってもらうのと共に、遺伝学の目的や意義、研究手法について学んでもらう機会を提供する事が出来た。企画者も来場者に相手が理解できる言葉で説明することで、プレゼンテーション能力を鍛える良い機会になった。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>

・ショウジョウバエを用いた遺伝学の面白さや研究の意義を、専門知識の無い来場者に説明するのは難しかった。しかし、自分の説明の悪い点を見つめなおすことができる良い機会となった。(吉野)
・変異体を観察した高校生の中には,教科書でしか知らなかった知識に具体性が増したためか,非常に楽しそうにしていた学生がおり,本企画の目的が1つ果たされたのではないかと思う.一方で保護者など年齢層の高い方から想定外の質問を受けて戸惑った場面があり,研究紹介には分野を超えた幅広い知識で臨機応変に対応できることが必要であると痛感した.(中川)
・大学祭開催時に行ったことにより、高校生を主な対象としたオープンラボよりも幅広い年層の方々と交流の機会を得られた。また、来場者の知識量にばらつきがあるので同じ事象を説明するにも違った表現を使う必要があり、プレゼンテーション能力を鍛えられたと感じた。(小林)
・普段生物学にあまり触れていない来場者に説明することで、プレゼンテーション能力の向上と共に自分自身の深い理解にも繋がった。このような形で遺伝学やショウジョウバエ研究を広められる機会は、来場者にとっても企画者にとっても、非常に有意義だと強く感じた。(櫻井)
・専門外の来場者が気軽にショウジョウバエに興味をもてる良い企画をすることができたと思う。(大高)
・来場者が来場した理由を考え、何を知りたいのかを心掛けながら説明をした。予想以上に面白かったとの声が上がり、本企画の狙いを具現化できたのではないかと認識した。(宇井)
・小学校低学年から年配の方まで幅広い年齢層の方が来場したため、興味を持った点が人により異なり、それぞれに対応した説明が必要であった。他者に研究内容などを紹介する際は、相手に合わせた解説が必要であるということが実感できた。(佐藤)
・大学祭期間で普段は生物学に触れることのない方や幅広い年代に方が訪問して下さり、普段は経験できない有意義な交流ができたと思う。それぞれにあった説明の工夫など今後課題も見えた。(吉松)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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