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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: オープンラボ -ニワトリ胚の展示-(11/3)
実 施 者: 後藤 悠太 豊田千春 岡山唯、染谷春香、福島こよみ
実施場所: 8号館専門実習室(247)
実 施 日: 2010年 11月 3日
対  象: 首都大大学祭の生命科学専攻オープンラボ来場者

<概要/目的>
大学祭に合わせ、本研究室で研究材料として用いているニワトリ胚の展示を行う。
 今回展示するニワトリ胚は有精卵を温めることで得られる。鶏卵もひよこも私たちにとっては身近な存在である。しかしひよことして生まれてくるまでに、卵の中で何が起こっているのかを見る機会は非常に少ない。
 そこで本企画ではニワトリの1日胚、2日胚、3.5日胚、6日胚の生きたままのサンプル、また6日胚、9日胚、13日胚の軟骨組織を染色した骨染色サンプルを実態顕微鏡で観察できるよう展示する。各展示の近くに企画者・企画協力者が立ち、必要に応じて展示の説明を行う。
 またニワトリ胚の発生を記したポスターも展示し、ニワトリがひよことして生まれてくるまでの過程を説明する。こちらも必要に応じて企画者や企画協力者が口頭での説明を行う。
 以上のような展示を通して、来場者に発生生物学への興味、関心を持たせることを目的とする。また主に口頭説明を通して、普段は知ることの難しい大学の研究室の様子も伝えることが出来る。
 一方この企画では、企画者側がわかりやすくそして興味を引くような展示方法を考えることや当日行う口頭説明などを通して、総合的なプレゼンテーション能力を養うことも目的としている。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)> 
 ニワトリの胚は初めて見る来場者が多く、興味を持って聞いてもらう事が出できた。生きている胚の観察は年代を問わず多くの人にとって新鮮な体験であったようである。来場者への説明を通し、実施者側も知識の再確認をできた事が良かった。(後藤悠太)

 子供から大人まで幅広い年代の方々に発生生物学の面白さを感じていただくことができたと思う。前回に比べ、説明内容を詳しく、深みのあるものにすることができ、来場者への対応もスムーズに行うことができた。毎日卵を見ている養鶏所に勤めている方からも、生きているニワトリの発生段階を追って観察することができる展示法に感動したとの意見を頂くことができた。今後行われるオープンラボのために、ニワトリ胚を用いた応用研究についての知識を更に習得したいと考えている。(福島こよみ)

 学祭に合わせて行われるオープンラボということもあり、来場者はとても多かった。しかし、大人数であっても企画者で連携してスムーズな対応、説明を行えたと思う。今回、同時にスタンプラリーの企画があり、本企画展示の側にスタンプを設置させていただいていたのだが、スタンプだけを目当てに来る子供たちがとても多かった。もし来年もスタンプラリーとともに行うのならば、このような子供たちをいかに本企画を聞いてもらうかなどの対策を考える必要がある。(岡山唯)

本企画では、様々な発生段階にあるニワトリ胚の展示を行った。ニワトリの卵は日常生活における親しみがあるが、ニワトリが卵の中でどのように成長するかはあまり知られていない。したがってオープンラボ参加者は、ヒヨコとはかけ離れた初期胚の形態や、生きている胚の様子に驚きや興味を示していた。またスタッフは、観察のポイントや各ステージで起こる発生のイベントにについて解説した。これにより、参加者は観察を通してニワトリ胚の発生過程を理解することができた。今回のオープンラボでは、私たちがニワトリを使ってどのような実験をしているか、またその研究がどのように応用されるかについて紹介する時間がなかった。次回のオープンでは、そういった話ができる時間を作りたいと思った。(染谷春香)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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