<概要/目的> 近年、様々な研究分野において、モデル生物として広く知られるキイロショウジョウバエだけではなく、多様な非モデルショウジョウバエ種が脚光を浴びている。一口に研究室で維持されている種といっても、原産地域の生息環境はそれぞれ大きく異なり、特性や飼育・実験方法もまさに十蝿十色と言える。一方で、種間で共通点もあるため、別種から研究をより良くするヒントが得られることもあるのではないだろうか。 本企画では、長年非モデル種を用いて研究されてきた初見眞知子先生と和多田正義先生をお呼びし、非モデル種を扱う利点やこれまで得られた知見に加え、研究生活における苦楽などのお話を伺う。 本企画において、先生方の貴重なお話を伺うことで、参加者および企画者の非モデル種の知識の向上や、研究生活の発展を目的とする。
<講演プログラム> ・講演一日目 8月18日 11:30〜12:30 初見眞知子先生(元島根大学准教授・現東京都立大学 客員研究員) 「テングショウジョウバエとアカショウジョウジョウバエの雑種雄不妊の細胞学的分析」 ・講演二日目 8月19日 11:30〜12:30 和多田正義先生(愛媛大学名誉教授・東京都立大学 客員研究員) 「小笠原諸島のショウジョウバエの分布と遺伝学的研究」
<方法> @講演者への依頼 講演者の方々へ講演の依頼をし、その他講演の条件等についてやり取りを行う。 A講演会への参加者募集 広報班が学内、日本進化学会、日本遺伝学会、日本ショウジョウバエ学会、動物学会にメールを送ることで宣伝を行う。参加者はメールにあるフォームから申し込みが可能であるため、講演会へ参加するとフォームに入力してくださった方々をリスト化する。当日までに講演会のプログラムやzoomのURL等についての連絡をする。 B講演会当日の運営 講演会当日において、会がスムーズに進むように司会やタイムキーパーとして動く。
<アンケート結果>(回答者数:13) ・開催日程について問題なかった:66.6% ・開催時間について問題なかった:100% ・ツールについて問題なかった:100% ・作成したプロフラムについて問題なかった:91.7% ・進行について問題なかった:100% ・2つの講演会と懇談会が別の日程で問題なかった:84.6% ・今後もこの会を希望する:100% ・その他コメント 運営ありがとうございました。長年研究を行なってこられた先生の総まとめのようなご講演は大変興味があります。機会があればまたお願いします。 忙しいところを大変だったと思いますが、学生が自主的に行っているのが立派だと思いました。
<感想> 講演者の方に失礼のないように気を付ける中で、語彙やマナーを身につけることができた。どこまで決定し詰める必要があるのかを考えることで、企画力を向上させることができた。また、先生方の講演を聞いて、ショウジョウバエについての知識をより深めることができた。時間配分や司会原稿について、考えるのが直前すぎてあまり他の企画者に見てもらえなかったことが反省点として挙げられるが、参加者からは次も参加したいという意見や、感謝の言葉をもらうことができた。(酒井杏花)
一から企画を立ち上げ、実行に移し、問題なく講演会を運営することができた。企画の準備やほかの担当者との情報の共有を通じて、企画の運営能力や社会性を向上させることができたと感じた。また先生方とのやり取りを通じて、マナーや礼儀作法の再認識に繋がった。やや準備の際に小さなミスや他担当との情報の錯綜があったものの、当日の運営は問題なく行うことができ、参加者からもよい評価をいただくことができた。(小林ちひろ)
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