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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: ショウジョウバエ進化多様性の集い(企画経営演習)/広報
実 施 者: 上岡瑠奈(21846407)、山本廉太(21846436)、小川雅文(21846404)
実施場所: オンライン
実 施 日: 2021年 6月 8日
対  象: 様々な種類のショウジョウバエを用いた研究に興味のある学生や若手研究者・約35人

<概要/目的>
本会は、講演会と懇談会で構成されており、両方を通じて進化学やショウジョウバエに興味のある方の交流を目的とする。講演会では、長年非モデル種を用いて研究されてきた初見眞知子先生と和多田正義先生をお呼びし、非モデル種を扱う利点やこれまで得られた知見に加え、研究生活における苦楽などのお話を伺う。懇談会では、様々な種類のショウジョウバエに興味のある学生や若手研究者同士が、ハエや研究生活に関するトークテーマについて話すフランクな場を提供する。募集したテーマごとに交流ルームを作り、一定時間でテーマを変更しながら様々な方と交流していただく。
この会の目的は、普段は見聞きすることができない研究への知見を高め、細分化されつつあるショウジョウバエ研究を俯瞰して見られるようになることにある。その結果、自身の研究に今までにないアイデアを加えることができると考える。
また、この会を運営することで、どのようにしたら会を盛り上げることができるか、円滑に準備を進めることができるかを考える機会になり、何か企画を運営する力が身に付くだろう。

<方法>
広報では、この会を成立させるのに不可欠な外部からの参加者を獲得するために、様々なコミュニティのメーリングリストを通じて会の存在と魅力をアピールした。それに加えて、本企画に参加していただけるように、印象に残るデジタルPOPの作成とホームページの作成を行った。

・メーリングリストへのメール送信
主な送信先:J-fly、日本遺伝学会メーリス、都立大生命科学専攻など
本会の開催を外部に伝えるためのツールとしてより伝わりやすい、簡潔な文面の作成を心掛けた。また、会終了後には他の係が送るアンケート依頼用の文面の作成を行った。これらの業務を実行するためにメーリングリストの編集、管理を行った。

・デジタルPOPの作成
Digital POP
会の周知をする際に、文章だけでは少し硬い、難しいと行った印象を持たれてしまうかもしれないが、今回の会は主に学部生や院生を含む若手研究者を対象としたフランクな会にしたいという思いが企画者全員の中であったので、もっと気軽に参加してもらえるよう、ぱっとみて目を引くような工夫をした。他の参加者に出来上がったPOPを見てもらい、改善点や気になったことなどを聞いてその意見を取り入れ、改善版のPOPを作る、という作業を繰り返した。
具体的には、タイトルを中央に配置し、濃い背景色に白抜きの文字で目立つような工夫をした。また、「ショウジョウバエ進化多様性の集い」の会が「講演会」と「懇談会」の2つから構成されていることをひと目でわかりやすくするためにそれぞれの告知文をタイトルを挟んで上下に配置した。また、POPには載せ切れないより詳細な情報や講演してくださる先生方の研究内容、参加申し込みの方法などがのったHPに気軽にアクセスしてもらえるようにURLだけでなくQRコードも載せるなどの工夫をした。


・ホームページ
https://evolgen.biol.se.tmu.ac.jp/Lab/FlyShinka/fly_shinka_diversity.html
都立大の学生が運営していることを外部にアピールするために、進化遺伝学研究室・田村先生が管理されているサーバーを使用させて頂き、ホームページを作成した。
会の概要を簡潔に伝えられるように、シンプルなデザインに気をつけた。また、懇談会をオンラインで開催するにあたり、前例の少なくイメージが沸かないために参加者が少なくなることを懸念した。そこで、懇談会に関してはどのような形式で行うかをできるだけ詳しく記載した。
どれだけの人が訪問したかを観測し、ホームページが機能したかを確認するために、google analyticsを使用した。

<結果>
ホームページの来訪者数は公開した7月5日から懇談会参加登録締め切りの7月31日までの間でのべ382名の方々に閲覧していただいた。この数値に対して、当日参加された人数は10分の1であることから、ホームページを通じて会の魅力を十分に伝えられなかった可能性がある。しかし、HPを多くの方々に閲覧して頂けたことから、メーリングリストを使用した広報活動は効果があったと考えられる。

懇談会当日は、幅広い年齢層・研究内容の方々に多くお集まり頂き、普段では聞けない情報を共有することができた。キイロショウジョウバエ以外のショウジョウバエの分布・生態・飼育方法・ゲノム編集の方法など、今後に生かせる内容を多く話せた。
講演会当日は、初見先生や和多田先生から、長年ご研究されていたテーマのお話を聞くことができた。先生方は都立大学の遺伝学研究室(現在の進化遺伝・細胞遺伝)で学生時代ご研究されていたこともあり、今後のキャリアを考える上でも貴重なお話を伺うことができた。

<感想/課題など>
ホームページの作成は今まで使用したことのないHTML5やCSSを使用することになり、思い通りの表示にすることがなかなかできずに苦戦した。研究室内の多くの方々に閲覧して頂き、素人ながら可能な限りの改良ができたと思う。特に、懇談会に関する情報の追加や、『若手』の定義を掲載する時など、他の業務を担当している人との連絡が重要になる場面ではスムーズなやり取りが出来たと感じる。多くの方々に訪問して頂けたことは嬉しく感じた。より多くの人に参加していただくためには、会の準備風景を定期的にHPに掲載することで、実現可能性を外部の人に見えるようにすることができれば良かったと考えている。会の準備にはなかなかコミュニケーションが取れないなど、このご時世で人が集まれないことに由来する苦難が多くあったものの、当日は懇談会も講演会もスムーズに進行したことはとても良かったと思う。(小川雅文)

広報係は本企画の開催を外部に通達するということで早急及び緻密なスケジュール管理が行われた。その中で各々が自らの仕事に対し責任感を持ち、大きな問題なく仕事を全うできたことはとても良かったと思う。本企画はこのような対面での交流が出来ないご時世の中でのコミュニケーションの場として非常に有効であったと思われる。今後もこのような企画の運営に関わっていけたらと思う。(山本廉太)

今回のような会を企画・運営をすることは初めてだったが、全体ミーティングや広報ミーティングを通して講演会・懇談会の開催日時から逆算して、いつまでに参加者を募るのか、いつまでにHPを公開して会の周知をするのか、そのためにはいつまでに周知メールの内容、HP、デジタルPOPが出来上がっていなければならないかなどの綿密な計画を立てることができ、広報係としての役割をスムーズにこなせたと思う。私の行ったデジタルPOPの作成は、ぱっと見でどのようなことが書かれているのかといった目につくようなデザインや、本当に必要な情報だけを簡潔にまとめたデザインなどについて考える機会となり、今後の研究活動(特にポスター作成やスライド作成)にも役立つと感じた。また、自分の作ったPOPを褒めていただいたり、多くの人に参加してもらえて嬉しく思った。(上岡瑠奈)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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