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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: ニワトリ胚観察実験 -都立富士高校アウトリーチ-
実 施 者: 後藤悠太 豊田千春
実施場所: 都立富士高等学校
実 施 日: 2011年 6月 29日
対  象: 東京都立富士高等学校生徒15〜30名

<概要/目的>
 東京都立富士高等学校の生徒を対象に、ニワトリ胚の観察実験を行なう。
 鶏の有精卵は約20日間あたためるとヒヨコとして孵化する。ヒヨコも鶏卵も我々に身近な存在であるが、ヒヨコとして生まれてくるまでの様子を観察する機会は非常に少ない。そこで本企画では、比較的取り出すことが容易で様々な構造を確認できる孵卵2.5日目の観察を行なってもらう。対象学生にはスケッチを通して詳細な観察を行なってもらった後、グループに分かれて実験に関するディスカッションを行なってもらう。
 この企画を通じて高校生には、教科書などでは伝わりきらない生物学の具体的なイメージを持ってもらい、生物学への興味や進路を考える際の判断材料となることを狙う。また上記内容の企画を実施することにより、企画者自身の説明能力、情報発信能力の向上を図る。



<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
 初めて訪れる高校であったが、良い生徒が多く、授業の進行はスムーズに行えた。事前に下見を行っていたのもスムーズな進行のために良かった。生徒達は実験に積極的に取り組んでいたが、「その実験から何がわかるか」といった考察の場面で苦戦していたようである。しかし、考察をしっかり行う事で、科学の面白さに触れる事ができたと思う。今後も同様の企画を行っていきたい。(後藤)

 高校を卒業してから生物を学ぶ予定の生徒ばかりではなかったが、卵を実際に開けて観察を始めると、皆興味深そうに色々と質問をしてくれた。本企画の目標であった生物学に興味を持つきっかけを作ることが出来たと思う。考察をしてもらう場面では、グループを作って意見をまとめるということ自体にあまり慣れていないのか少し手間取っている生徒も多かったが、大学生や社会人になってから必ず経験することだと思うので、その為の練習になったのではないかと思う。企画者の人数に対して生徒が多く、個別の質問に答える時間が短くなってしまったことは課題として残った。より効率良く要点をまとめて質問に答え、指導する能力をこれから向上させたいと感じた。(豊田千春)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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