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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 神経分子機能研究室 学部3年生向け研究紹介 (企画経営演習)
実 施 者: 野口まりえ(21846426)、山本千尋(218464..)
実施場所: zoom
実 施 日: 2021年 8月 25日
対  象: 都立大学生命科学科の学部3年生・6名

<概要/目的>
都立大学生命科学科の3年生は、来年の冬に所属する研究室の希望を出すことになっている。秋や冬にかけて生命科学科全体で学部3年生に対して研究室紹介をする機会はあるが、その時期が研究室選びの直前であることや大学院への進学を迷っている人がいることを考慮し、先立って夏休みに研究室紹介を開催した。
3年生に私たちの研究の概要を紹介し、私たちが神経分子機能研究室で行っていることを知ってもらい、神経分子機能研究室、もしくは大学院での研究の魅力を感じてもらうことを目的とする。さらに自分の研究を専門外の人たちにわかりやすく紹介する機会を設けることを目的とする。

<方法/企画としての特徴>
zoomでパワーポイントを用いた発表と質疑応答、その後フリートーク、最後に参加者にアンケートに答えてもらった。
発表だけではなく、質疑応答やフリートークの時間を含めることで相互のインタラクションを充分に取れる形式で行った。

<活動内容/具体的成果>
・事前準備
実施3週間前にメーリングリストで学部3年生に企画を告知、前日に企画のリマインドメールを送信。
参加者確保のために、専門実習中に神経分子機能研究室に興味があると声をかけてくれた3年生には個別に企画案内のメールを送信。

・企画当日
前半の1時間で神経分子機能研究室での研究の紹介と企画者の研究発表、質疑応答。
1. 当研究室の研究紹介 “アルツハイマー病の研究って?”
1-1. 神経変性疾患について (野口)
1-2. 当研究室で用いる実験手法 (山本)
2. M1 研究紹介 “アルツハイマー病治療薬の探求” (野口)
3. M1 研究紹介 “アルツハイマー病と肥満の関係” (山本)
後半の1時間で研究室や大学院の生活などについてのフリートーク。

・実施後
googleフォームで作成したアンケートをzoom上で参加者に送信してその場で答えてもらい、発表内容の理解度や感想などのフィードバックを得た。

 <アンケート結果>
・企画の開催時期、時間、連絡時期はどうだったか→よい、とてもよい (100%)
・研究室紹介は難しかったか→簡単 (40%)、ちょうどよい (20%)、難しい (40%)
・研究室紹介は研究室選びの参考になったか→なった (80%)、少しなった (20%)
・研究室紹介を聞いて神経分子機能研究室に興味を持ったか→持った (40%)、少し持った (60%)
・研究室紹介の感想→研究室の様子などが知れて、さらに興味を持つようになりました。研究内容がやや難しかったですが、アルツハイマー病についての研究について興味が湧きました。
・M1の研究紹介は難しかったか→ちょうどよい (20%)、少し難しい (60%)、難しい (20%)
・M1の研究紹介は研究室選びの参考になったか→なった (40%)、少しなった (60%)
・M1の研究紹介を聞いて神経分子機能研究室に興味を持ちましたか→持った (40%)、少し持った (60%)
・M1の研究紹介の感想→とても興味深かったです、本日の研究内容と自分の知識とのギャップの大きさを知ることができて、これから足りないところを勉強していこうと思いました
・企画全体の感想→研究室選びの参考になりました!、とても面白かったです。研究室に対してより興味を持てました、夏休みの間にすごい迷ってたので今のタイミングで聞けて良かったです、ありがとうございました!(他の研究室もやってほしいなと思います笑)、ゼミの様子や研究テーマの決定についてお話を聞けてうれしかったです、研究室やゼミについて詳しく知れて良かったです!

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
企画の題材、時期、実施方法についてはアンケートの評価からも分かるように、需要に合った適切な企画を立てることが出来たと思う。また目的の一つであった神経分子機能研究室の魅力、大学院の魅力をしってもらうことも達成できたと思う。しかしもう一つの目的であった専門外の人に分かりやすく研究内容を伝えるという点は課題が残った。もう少し研究紹介の導入部分を丁寧に説明してから研究紹介に移った方がより理解してもらえたのではないかと感じた。実際の発表の前に研究室の人に見てもらいアドバイスをもらったりすればよかったと思う。(野口)

アンケート結果から、神経分子機能の研究内容・研究室に興味を持ってもらえたと参加者の多くが回答してくれたため、今回の開催目的の一つを達成できたと考えている。参加者が集まるか不安だったが、個別にメールで案内したりリマインドメールを送ったりしたことで6人に参加してもらえたので良かったと感じている。
内容に関して、自分たちの研究内容紹介が難しかったという意見もあったので、もう少しかみ砕いて説明する必要があったのではないかと考えている。最初に研究室で扱っている基礎的な部分を説明していたため、研究内容紹介内では基礎背景の説明(タウタンパク質についてなど)を簡潔にしてしまったが、研究内容紹介の中でもう一度繰り返して説明したらよりわかってもらえた部分があると考えている。また、発表の途中で参加者が理解できているか確認する時間を設ければ、もう少し理解を深めてもらえたのではないかと反省している。今後、専門分野外の相手に発表する際にはこれらの点に気を付けたいと思う。(山本)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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