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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 2011年第1回分子遺伝学研究室オープンラボ
実 施 者: 藤原弘平 岩舘佑未、城本史寛、橋本知佳、久保田希、高木光
実施場所: 8号館専門実習室
実 施 日: 2011年 7月 18日
対  象: 首都大学東京 大学説明会参加者(高校生およびその保護者)

<目的>
 大学受験を控えた高校生にとって、大学でどのようなことが学べるのか、大学生活とはどのようなものであるか正しく理解を深めることは、志望校選びの際に非常に重要である。しかし、大学説明会や大学のホームページ等で得られる情報からは具体的な大学生活をイメージしづらい。そこで、大学説明会と同時にオープンラボを開催し、研究室および大学生の実際の姿を見られる機会を設けたいと考えた。高校生に大学生活、特に理系進学希望者には非常に重要である研究室での生活がどのようなものであるのか理解を深めてもらうことで、大学と学生のミスマッチを防ぎ、志望校選びの手助けとなることを目的とする。また、企画に参加する学生にとっては自分の伝えたいことを、相手のバックグラウンドに合わせ、的確に伝えるためのプレゼンテーションの練習の場としたい。

<企画内容/成果>
@大腸菌とはどのような生物か(ポスターを用いた説明・プレートなど実物の展示)
 当研究室で主に扱っている大腸菌がどのようなモデル生物であるか説明した。
A大腸菌染色体大規模欠失株の作成について(ポスターを用いた説明)
B大腸菌染色体大規模欠失株を用いた生育に重要な遺伝子の探索について(ポスターを用いた説明)
 当研究室が行っている大腸菌が生きる仕組みを明らかにするための研究について、目的と具体的な実験内容について説明した。
C光合成大腸菌の作成について(ポスターを用いた説明)
 当研究室が行っている光合成大腸菌を作成する研究について、その意義と進行状況について説明した。
D研究室の一日(動画と写真を用いた展示)
 大学での研究生活の実際の姿を写真や動画を用いて紹介した。研究室ではどのように1日を過ごすのかイメージしやすくなることを目標に時間軸に沿った動画を作成した。また、研究室とはどのような場であるかイメージしやすいよう、研究室内を紹介する動画も作成した。写真ではより普段の学生の姿が見られるよう、実験風景に加えてデスクワークや休憩時の様子も含めた。

ポスターを用いた発表は内容が高校生のレベルから少し離れてしまったようで、やや理解しづらかったようだった。動画や写真の展示は興味を持ってくれる方が多かったようだった。


<感想>
 今回、初めて動画の展示に取り組んだが、効果的に展示することが非常に難しかった。動画であることの良さ(音や動き)をもっと意識した映像作りを工夫したいと思う。また、今回はPCの画面で動画を再生したため少人数でしか動画を見られず、人の流れを止めてしまった。動画は簡易スクリーンを用意し、会場の端で上映するなどの方法をとれば良かったように思う。しかし、動画はやはり来場者の興味をひくようで、足を止めてくれる方が多かったように感じた。
 ポスターの展示については、内容が専門的になりすぎてしまったようで、口頭でかなりの説明を加えても完全に理解してもらうことがなかなか難しかった。また、展示内容のレベルにばらつきが見られたので、もっと来場者寄り添った展示内容になるよう、学生全員で十分に検討する必要があるように感じた。(橋本)

 専門知識のない高校生に、遺伝学に興味を持ってもらえるように分かりやすく説明するのがとても大変でした。また、ポスター展示の内容が専門的になりすぎたために、来場者の方になかなか理解してもらうことが難しかったように感じた。そのなかでも、来場者の方には、研究の目的や面白さなどを感じてもらえたと思います。企画者側は、専門的な知識のない来場者の方に理解してもらえるような展示内容を検討する必要があると感じた。(高木)

初めてのオープンラボであったので、どのような雰囲気になるのかよくわからず当日はとても緊張しました。実際にポスターを作成して来場者の方に説明してみると、専門的になってしまいもっとわかりやすく作らなければいけない部分など様々な問題点が見えてきました。
また、なんのために研究をしているのかについて説明することで、自分の研究の目標や重要性について改めて考える良い経験になりました。来場者にとっては、細かい研究内容よりも何のためにその研究をしているのかを知りたい方が多いことがわかりました。今後はそういった点にも配慮していきたいと思いました。(久保田)

 どの分野に進むか迷っている高校生や興味はあるけど難しくて分からないと思っている一般の方に、自分たちの研究を他の方に知ってもらう良い機会でした。また、自分も一般の方に、現在行っている研究を分かりやすく発表するために工夫することで、発表力が身に付きました。(藤原)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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