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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 大学祭オープンラボ -ニワトリ胚の展示-
実 施 者: 豊田千春、岡山唯、後藤悠太、染谷春香、福島こよみ(発生プログラム研究室)
実施場所: 8号館専門実習室(247)
実 施 日: 2011年 11月 5日
対  象: 首都大学東京大学祭の生命科学専攻オープンラボ来場者

<協力者>
栗下大三、塩入直也、鈴木由季(発生プログラム研究室卒研生)

<概要/目的>
 大学祭の開催に合わせ、本研究室で研究材料としているニワトリ胚の展示を行なった。この企画を通じて大学説明会参加者や生命科学専攻の全構成員に、発生生物学や生物学全体への興味、関心を持ってもらうことを目的とした。また企画者・企画協力者の説明能力、情報発信能力の向上も目的とした。

<方法/企画としての特徴>
 本企画ではニワトリの1日胚、2日胚、3日胚、6日胚の生きたままのサンプル、また9日胚、13日胚の軟骨組織を染色した骨染色サンプルを実態顕微鏡で観察できるよう展示した。各展示の近くに企画者・企画協力者が立ち、必要に応じて展示の説明を行った。またニワトリ胚の発生を記したポスターも展示し、発生過程を説明した。
 普段の生活でニワトリの発生を直接見る機会はほとんどない。人々の身近にある鶏卵と発生を結びつけるこの企画は、来場者に生物学や発生への興味を持ってもらうために有益であると考えられる。
 
<活動内容/具体的成果>
10/26 展示で使用する有精卵を購入する。
10/29〜11/4 企画実施日に合わせ、有精卵を孵卵器へ入れる。
11/4 使用する試薬の準備、器具・配布資料の確認を行う。
11/5 企画の準備、実施、片付け

 来場者にはニワトリの発生を初めて見た方が多く、大変興味を持ってくれた。生物学や発生を知らない人を対象にわかりやすく説明する難しさを感じた。しかし、自分たちの研究に興味を持ってもらえるように説明する訓練になった。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
 開催日が土曜日だったこともあり来場者に高校生は少なく、小さい子供のいる家族連れが多かった。前回行った、主に高校生が対象のオープンラボと異なり、対象となる人物の知識やその場の状況に合わせて説明の方法を変えることが必要となり、最初はそれに慣れず難しかった。しかし、予想よりも会場が混雑しなかったため、積極的に質問してくれる来場者にも十分な説明が出来た。来場者は皆ニワトリの発生を面白そうに観察してくれていた。生物学や発生に興味をもつきっかけを与えられたと思う。次にオープンラボを行う際は今回の反省を活かし、準備をスムーズに行いたい。(豊田千春)

 昨年に比べ、来場者が少なく、多くの方に発生生物学について知ってもらうという目標を達成することはできなかったと考えるが、お客様一人一人に時間をかけて説明することができたので、ニワトリの発生についてより深く理解していただけたと思います。特に、子供連れの家族の方から、いつも食べている卵について詳しく知ることができて、勉強になったという意見を頂くことができました。お客様からの質問として、昨年までは、研究内容が中心でしたが、今年から就職先や研究を活かせる職種についても聞かれるようになりました。人に説明することの練習だけでなく、現在行っている研究が社会にどのように役立つのかについて考えるよい機会となりました。(福島こよみ)

 とても楽しんでニワトリ胚の紹介が出来たと思う。来場者が少なかったので、来年は宣伝方法の工夫も課題になるだろう。また、今回はオープンラボと同時に別の企画でスタンプラリーも行われたが、スタンプラリー目当てで解説を聞かない子供が多発したのも問題である。今後は、スタンプは全ての解説を聞かないと押せないなど、何らかのルール作りが求められてくる。これらの点を改善し、より充実したオープンラボにしていってもらいたい。(後藤悠太)

 今回のオープンラボは全体的に来場者が少なく、前回に比べて活気が今一つ足りなかった。また、来場者もスタンプラリーを目的とした子供が多く、オープンラボ本来の目的を達成できなかったように思う。今後の課題は生物学に興味のある来場者を多く取り込むことと、スタンプラリーの有効活用の2点にあると考える。(染谷春香)

 他の企画者と同様に今回のオープンラボの問題点は来場者の少なさであったと思う。大学説明会と同日にオープンラボを行えるように職員に働きかけるなどを今後は考えた方が良いと思われる。スタンプラリーについても解説の中から質問を作り、答えられたら押せるなどの企画が必要となると考えられる。企画遂行に関しては、同様の企画を過去に実施しているためとてもスムーズに行えた。 (岡山 唯)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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