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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 大学祭オープンラボ・発生プログラム研究室ーホヤ胚の展示ー
実 施 者: 露木翔太・大沼耕平・熊谷雄人・末吉美佐・関上由佳
実施場所: 8号館247学生実験室
実 施 日: 2011年 11月 5日
対  象: 大学祭/学校説明会来場者

<企画者>
露木翔太、大沼耕平、熊谷雄人、末吉美佐、関上由佳(発生プログラム研究室)

<協力者>
吉田慶太、中澤啓一、森田千裕

<概要/目的>
オープンラボは研究室で行われている研究やその成果を広く一般に理解してもらうための企画である。生物の発生は我々の身の回りで起こっている現象にも関わらず、そのメカニズムについて未解明な点が多く、奥が深い分野である。しかしながら、高等学校の生物教育では発生生物学の極一部しか取り扱っておらず、発生と遺伝子の関わりについて知識を持っている人は少ない。本企画では、ホヤ胚の観察とTAによる解説を通じて基本的な発生の様子を来場者に理解してもらう。また、当研究室では未解明な発生生物学上の問題についてどのようにアプローチしているのか、分かりやすく説明し、発生生物学の面白さを伝えることを目的とする。


<活動内容/具体的成果>
@) ホヤの展示。カタユウレイボヤ、マボヤの各発生段階の固定胚及び成体を実際に展示する。            
A)発生中のホヤの展示。発生中の胚を実際に観察してもらう。

B)WISH(Whole mount in situ hybridization)胚の展示。WISH処理により遺伝子発現を歌詞化したサンプルの観察し、遺伝子発現を可視化する技術を知ってもらう。

C)ポスター展示。ポスターを見ながら、説明を聞いてもらうことで、当研究室の研究内容・成果について大まかに理解してもらう。                                                
大学院生、または卒研生が、来場した受験生に@〜Cの展示を見てもらいながら、各展示の説明をする。

多くの来場者に興味を持って頂くことが出来、質問も多く頂いた。
また、今回のオープンラボではスタッフ一人一人に持ち場を作り、スムーズに来場者を誘導することが出来た。

<感想/課題など>

 今回の展示ではWISHサンプルのステージや発現領域に工夫し、『同じ遺伝子でもステージが異なれば発現する領域も異なる』『同じステージでも遺伝子が異なれば、それぞれ発現する場所は異なる』ということを中心に解説を行った。ホヤの発生を通して、生物の形態形成は非常に複雑で、様々な遺伝子が関わり合っていることを来場者に伝えることができたと手応えを感じている。本年度は大学説明会と日程がずれたので、来場者は比較的少なかった。そのため、一人の来場者に対して丁寧に説明をすることが出来た。しかし、より多くの来場者に足を運んで頂くという目的は達成することができなかったように思う。今後は来場者が少ないときの対応についても考えていきたい。 (露木翔太)

なるべく専門用語を使わないなど、今回は来場者の方々がわかりやすい説明を特に心掛けた。また、説明の中にクイズを入れるなど、来場者の興味を引くように努めた。多くの来場者の方々から感嘆の声が漏れたことから、ホヤの発生・発生と遺伝子の関わり合い・我々の研究などについて上手に紹介することができたと感じる。また、TA間で役割分担をし、来場者の流れがスムーズになるように努めた。これにより、前回の課題であったTA同士の連携を改善することができたと思う。(大沼耕平)

前回までの反省を踏まえ、動線と説明方法の工夫を行った。動線の工夫に関しては、例年大学祭時は多数の来場者がいたのに対し、今年は日程の関係もあり少なかったことからあまり効果を感じることは出来なかった。また、今回は高校生よりも一般の親子連れでの来場者が多かった。「遺伝子」「DNA」という言葉を知らない小学生、幼稚園児に対して興味を持ってもらえるような説明を心がけたが、まだ改善の余地があると感じた。(末吉美佐)

大学祭期間中の開催ということで、生物についてあまり知らない来場者の割合が多いと予想された。このことを考慮し、専門用語を分かり易い言葉に置き換えて説明するように工夫した。また、昨年のオープンラボでは、来場者が短時間に大勢訪れた際に混雑してしまい、円滑に説明を行えなかったという問題があった。そのため、今年はスタッフが各自持ち場をもち、説明するという体制を作った。今年は来場者が少なかったため、その効果をあまり実感することはできなかったが、今後、同様の企画を行うときの参考になると思った。(関上由佳)

今までの経験もあり、当日の運営は滞りなく行えたと思う。また、前回の反省から学生同士の連携を強化し、来場者の案内を円滑に行うこともできたと考える。来場者が例年より少なく、来学している方々へのオープンラボPRの方法について検討する余地があると考えた(熊谷雄人)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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