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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 大学祭オープンラボ -ショウジョウバエは世界を救う2011-
実 施 者: 磯部琴葉、里村和浩、阿部祐樹、落合広明、竹下真未、岩本榮介、鳥居侑史、西山空人、橋本英明
実施場所: 首都大学東京 南大沢キャンパス 11号館210教室
実 施 日: 2011年 11月 5日
対  象: 大学祭オープンラボ来場者

<概要/目的>
幅広い年齢層の来場者に進化やショウジョウバエについて触れてもらうことで、生物科学に対する漠然とした興味をより明確なものへと導く。企画者は、来場者への研究紹介を通して研究の原理、背景、意義などを見直す。この際、来場者の知識や関心に見合った説明を心掛けることで、対話能力の向上も図る。


<方法/企画としての特徴>
@ ショウジョウバエ展示
進化遺伝学研究室で系統維持しているショウジョウバエを6種展示した。生きたショウジョウバエの展示に加えて実体顕微鏡での観察も行い、この映像をパソコンに投影した。
A 系統樹クイズ
動物の系統関係を中心とした、系統樹に関するクイズを出題した。
B ショウジョウバエクイズ
ショウジョウバエの生態や分子研究に関する事柄を、クイズ形式で出題した。
C ポスター展示
研究内容のポスターを展示し、来場者に解説した。


<活動内容/具体的成果>
企画者においては、来場者の知識や関心に見合った説明を心掛けることで、自身の研究内容を見直す機会となった。また同時に、来場者の年齢層が幅広いため、対話能力や対応力が向上したことが考えられる。
来場者においては、大学での研究活動や進化遺伝学の意義目的を具体的に感じることができたものと考える。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>

昨年度までのオープンラボと異なり、実施場所が変わったが、多くの来場者が興味をもって聞きに来てくれたので、企画者のコミュニケーション能力や説明力の向上に大きく役立ったと感じている。
また、クイズやショウジョウバエの実物の展示は、来場者が平均的に来て下さったことから、各来場者の興味にあった説明ができ、それに見合った企画であったと思う。次年度も本年度の企画を参考に工夫できればと思う。(里村)

進化遺伝学研究室の研究内容や研究に用いられるショウジョウバエなどについて解説を行い、研究をしたことのない人にも研究のイメージを持ってもらえるようにした。
さらに、詳しい解説を押し付けてしまうとが逆に興味を失ってしまうかもしれないので、来場者の知識や興味の度合いに合わせた解説をすることで、押し付けにならないようにしつつ興味を持たせることができたと思う。(落合)

主として、系統樹クイズを担当した。本クイズを通して、来場者に進化・系統関係を考えるきっかけとなることができたように感じたため、企画目的はある程度達成されたように思う。しかし一方で、実際に来場者の声に際し、表現の一般性などを改めて考えさせられた。次年度に向けた課題としたい。
全体としては、親子連れから受験生やその父兄といった、非常に幅広い年齢層にご来場いただいたので、それぞれの興味に合わせた事柄の説明に時間をあてるよう心掛けた。(鳥居)

ショウジョウバエ展示およびショウジョウバエクイズの作成を担当した。ショウジョウバエ展示では今までとは異なりパソコンの画面に実体顕微鏡の映像を映して見てもらうという工夫を行ったところ、見やすくなり顕微鏡に必死に取りついて観察をするという来場者もいなくなったため来年も取り入れていきたい。またショウジョウバエクイズは去年よりも簡単で分かりやすいことを意識して作ったところ、去年よりは受けが良かったような気がする。今後は楽しいものでありつつ進化についての面白いエピソードなどを取り入れられたら良いと思った。(橋本)

大学祭のオープンラボは初めての経験だったため、非常に多くの層の来場者がいることに驚かされた。主にショウジョウバエクイズと系統樹クイズを担当したが、多くの来場者が興味を持って参加してくれていたと思う。特に系統樹クイズでは来場者に合わせた説明を行うことが困難だったため次回の課題としたい。(岩本)

昨年以上に展示内容は工夫されており,多くの来場者が興味関心を持ってくれたと感じた。見学者は親子連れから学生まで幅広く来ており,それぞれの理解に合わせた解説ができたと思う。特に受験を控える高校生や保護者は,今後の進路を考える上で有用となる情報を多く伝えることができた。一方で,見学者の数が昨年より少なかったと感じたが,これは昨年は1Fで展示が行われたが今年度の展示は2Fで行われており,見学者が訪れにくかったためと思われる。来年はさらに多くの方に見学に来てもらうべく,展示のアピールに以前よりも力をいれるべきたと感じた。(阿部)

昨年も大学祭のオープンラボを行ったが、昨年と大きく異なる点は実体顕微鏡とパソコンを接続してのショウジョウバエの展示である。昨年まではピントを変えることがスムーズにできなかったなど、来場者全員に鮮明な像の観察をしてもらうことができなかった。今回のパソコンの導入によって来場者全員に鮮明な像を見せることができ、かつ効率的に説明を行えたので、非常に有意義だったと思う。(竹下)


今年度は「進化という概念をより身近にしてもらう」といった意識をもち、昨年度のクイズを簡易なものに変更するなどして来場者が理解しやすい展示に心掛けた。また、実体顕微鏡の映像をPC画面に投影した事で高齢者や顕微鏡に明るくない来場者の訪問をサポートする事も出来た。今年は企画を行った教室が昨年までと違ったため、屋外でのPRを余儀なくされたが、こうした「昨年と違う」事態を常に想定し、然るべき対処をとれるように心がけて行くべきである。(西山)


昨年度より来場者数は減ってしまったが、そのかわり一人ひとりに時間をかけて丁寧に説明することができた。また展示内容より昨年より少なくすることでやはり一つ一つを丁寧に紹介することができた。実施場所が昨年から変更となったため設営に少々手間取ることがあったため、来年度は時間に余裕をみて準備できたらと思う。(磯部)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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