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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: ソウル市立大学-首都大学東京交換留学における研究発表交流会
実 施 者: 松田さとみ(植物ホルモン)、富永真規子(植物ホルモン)、森島大智(植物ホルモン)、染谷春香(発生プログラム)、松川健宏(環境微生物)、溝口啓太(環境微生物)、金木茉樹(細胞遺伝)、勝浦絵里子(細胞遺伝)、細木麻衣(細胞遺伝)、川合瑞希(環境微生物)、岩田聡実(環境微生物)、高尾翠(植物ホルモン)
実施場所: 8号館イニシアチブスペース
実 施 日: 2011年 11月 29日
対  象: 生命科学専攻研究室、ソウル市立大学学生5名

<概要/目的>
日本の大学では、海外の研究発表を聞く機会は少ない。国際学会に参加することで、海外の研究者の発表を聞くことはできるが、同年代の学生と質疑応答する機会はほとんどない。今回のソウル市立大学との交換留学に際し、ソウル市立大学の学生とポスターセッションによる研究発表交流会を行う。
その目的は以下の4つである。
@海外の同年代の学生の研究を知ることで、自身のモチベーションを向上させ、研究意欲を高める。
A英語で学術的な質疑応答を行うことで、英語力を向上させる。
Bポスターセッションを通して自身の研究分野以外の研究に触れることで、多面的な視野を得る。
C英語で交流することにより、英語でのコミュニケーション能力を向上させる。

<方法/企画としての特徴>
@研究発表交流会打ち合わせ(11月29日 15:00-17:00)
発表者への発表依頼、ポスター作成
A研究発表会準備 (11月30日 15:00-17:00)
研究発表会会場設営、交流会の買出し
Bポスターセッション運営 (11月30日 17:00-19:00)
ポスターセッション司会・運営、お茶菓子の補充
C交流会運営 (11月30日 19:00-21:00)
交流会会場設営、飲食料の補充、司会・運営

<活動内容/具体的成果>
日本の大学では機会の少ない、海外の同年代の学生の研究を知ることができる。このことで、研究に対するモチベーションが上がり、自身の研究に取り組む姿勢が向上する。また、自身の研究分野以外の研究を知ることで、多面的な視野を得、物事を柔軟に考えられるようになる。
英語でのポスターセッション、質疑応答により、研究における英語力やプレゼンテーション能力が向上するとともに、英語でのコミュニケーション能力が向上する。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
企画書作成から発表交流会の運営まで、ひとつの企画をやり遂げたのは今回が初めての経験だった。生命科学専攻研究室全てを巻き込んでの企画だったので、企画やその周知、運営をやり遂げることがいかに難しいかを実感した。事前参加者が少なかったり交流会の準備に手間取ったりと多くの困難はあったが、企画者全員で協力し、多くの参加者に本企画を楽しんでもらえたように思う。自身もソウル市立大学の学生のポスターを見て質疑応答を行い、他分野の研究に触れることができた。ソウル市立大学の研究は自身の研究をはかけ離れており、聞いたことのない単語や実験方法など多々あったが、活発に質問することで他分野の研究を理解することができた。また、自身の英語力の足りない部分を自覚することができたので、よりいっそう英語の勉強に力を入れたいと思う。皆で協力し企画を運営することの難しさ、楽しさを学んだので、今後も新しい企画を運営する等して、自身の企画力を伸ばしていきたい。(岩田)

生命科学全体を動かす大きな企画だったので、当初不安があった。しかし今回の企画は企画者も多く、多く議論する場が持てたので、そうした心配はすぐに解消された。むしろ、自分たちで運営をすることで企画の面白さややりがいを感じ、とても有意義なものになった。この企画は他の企画とは違い、ソウル市立大学の生徒との交流をすることで英語力の必然性を更に感じたのと共に、様々な分野の研究のディスカッションをしたり、実験を教えたりすることで、自分の実験をより深く考えるようになった。今後も企画に積極的に参加し、継続的に企画力およびコミュニケーション力を養っていきたいと思う。(金木)

研究発表会では、進行役としてアナウンスを行った。開会時に、日本人同士でも英語で発表・質疑応答するようにアナウンスを行い、英語を話す場であることを参加者に伝えた。そうすることで、首都大学東京の参加者が多い中でも、全員が英語でのディスカッションする機会を提供できた。会場全体にアナウンスする機会が多くあったが、準備されていない英語で臨機応変に連絡事項を伝えることに戸惑った。日常の会話とは異なり、誤解のないように整った英文をつくる必要があり、そうした英語を話す経験が欠けていることに気付いた。国際的な交流を企画・運営をするため、英語力を養うことが課題として明確になった。今回の交流でできたソウル市立大学の学生とのつながりを生かし、国際的な企画の経験を増やしていきたい。(溝口)

研究発表会では、統括として全体のまとめ役だった。円滑な進行を目指し、事前に何度もシミュレーションし、当日に備えた。しかし当日は、開会や、セッションの切り替えのタイミングなど、臨機応変な対応、かつ全体にしっかりと流れを把握してもらうことへの対応が難しかった。スタッフ内での情報共有、発表者そして会場にいる参加者への情報提示。発信源となる私自身がしっかりと判断しなければならない場面が多々あった。責任ある立場を経験したことで得られたことを大切にしたい。
また今回は、パンフレットの作成も勿論英語で行った。いわゆる学校で習ってきた英文法に乗っ取った文章では、「わかりやすいパンフレット」を作ることが難しかった。“いきた英語”を探りながら楽しく英語を用いられたことも今回の収穫だ。今後は、日韓の学生でのつながりを軸に、国際的な企画・経験を増やし、英語力も自然と養っていければと思う。(富永)

研究発表会では企画、広報、懇親会など全ての工程に関わった。例年、TMUの学生がUOSの学生の発表を積極的に聞きにいかないという問題があったため、その問題の解決にもっとも苦難した。今回行った対策としては、積極性にかける理由として英語への苦手意識が考えられたので、TMUの学生もすべて英語で発表してもらうことにした。しかし、英語での研究発表ということで、固く、難しい印象を聴衆側に与えることによる、参加者の減少が予想された。そこで各研究室から一人発表者を出す、投票制によるポスター賞の選定という新しい試みをすることで、知り合いの発表を聞きに行くことを促すとともに、明るい雰囲気づくりに従事した。結果、総勢約70人程度の参加者を得ることができ、例年よりも多くのTMU学生がUOSの発表を聞きに行く光景が顕著に見られた。
今後も続くこの企画に対し、後輩達には上述した点を意識して企画してもらいたいと思う。
日韓交流では、学術的(研究・英会話・発表練習など)なメリットももちろん大きいが、何よりも大きなメリットは、他国の同世代の学生と仲良くなることによる海外への苦手意識が憧れに代わることだと思います。(松川)

前年度に行われたソウル市立大学との交流会企画に携わった経験を活かし、その反省や改善点などを今回の交流会につなげる努力をした。前年度は、英語による研究発表会に対して参加しにくいイメージがあったようで、参加者の確保が難しかった。しかし、今回は参加者を増やす努力を企画者が一丸となって行ったことにより、非常に活気ある交流会となった。ソウル市立大学との交流を学科の学生全体で楽しむきっかけになったと思う。(染谷)

研究発表交流会をより有意義なディスカッションの場とするため、積極的に企画運営に参加した。具体的には、TMU生命科学専攻から一人でも多くのポスター発表者を募るため各研究室を訪問し、発表をしていただけるようお願いして廻った。交流会間近に発表者を募ったため、「英語のポスターが準備できない」等厳しい意見もいただいたが、最終的いには10名もの学生に参加していただくことができ、大きな達成感を得ることができた。当日はポスター設営のサブリーダーとして受付を担当するなど、交流会の円滑な運営に助力した。交流会では予想以上の傍聴者に集まって貰え、慣れない英語に苦労しながらも、楽しそうに会話をする様子が見られた。この一連の企画を通じて、英語によるコミュニケーションをより一層楽しいと感じることができた。今後もTMUとUOSの国際的で活気ある交流が継続することを願っている。(川合)

今回私は、ソウル市立大学と首都大学との交流全体の企画をおこなった。この交流の主たる目的は、両大学の研究および学生の交流である。したがって、研究発表交流会は、研究のディスカッションが盛んにおこなわれること、そして学生間の親睦が深まるような工夫を凝らすことが必要であった。そこで、多くの研究室の学生が発表会に参加するよう、事前に昨年度に韓国を訪れた際の報告や、今回、韓国の学生が来日する日程を、専攻全体にプリントとして配布することをおこなった。そのため、企画者たちの予想よりも多くの学生が参加することになった。しかし、参加した学生の所属する研究室には偏りがあったので、今後、この発表会がより多くの研究室の学生が参加する専攻全体のものになるよう努力していかなくてはならないと感じた。ただ、多くの学生が英語でのコミュニケーションをおこなうきっかけが作れたこと、企画を発案し運営していくスキルを磨けたことは、私自身にとって大変貴重な経験となった。(松田)

私は、交流会運営に携わりました。当日は把握していたよりも多くの学生が参加してくれ、交流会が予想以上に盛り上がりました。とても嬉しかった半面、その分の臨機応変さが求められ、企画運営の難しさを知りました。しかし日韓の両学生が笑顔で交流していたので、達成感を感じることができました。ソウル市立大学との繋がりを、生命科学全体に広めるきっかけになったと思います。さらに英語で学術的な会話をする機会は滅多にないので、今後もこういった国際交流の場をを自ら企画していきたいと考えてます。(勝浦)

 
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