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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: バイオカンファレンス2021(Bio-conference 2021) 
実 施 者: 山田明史、片岡利文
実施場所: 8号館1Fアトリウム / イニシアティブスペース
実 施 日: 2021年 11月 19日
対  象: ポスター発表者・来場者含む約150名以上

<概要/目的>
 昨年から、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、対面形式でのイベント開催が難航する状況が続いた。現在在籍されている学部生や大学院生の中には対面での研究室間の交流がないという方々も多かったのではないかと思われる。そこで、研究成果の発表をポスター形式で学内の専攻内で行う機会を設けることにより、他の研究室の学生との交流を深めることで、コミュニケーション力の向上に繋げることを目的としている。また、卒業生を招いて講演を行い、総合討論を通じて議論を展開していく。自分自身の企画講演で進行を行うことにより、学部生や大学院生の関心を高め、将来のための視野を広げることを目的としている。マクロ分野、ミクロ分野の様々な生命現象に興味・関心をもってもらい、生き物の多面性や不思議な点に関してポスター発表を通じて学んでもらうことで、論理的思考力や複眼的思考力の向上を図ることに繋げる。生命科学専攻卒業生をお招きしてミニ講演会の開催を行うことで、卒業生の経験から今後の研究や就活に関するモチベーションの向上を図る。
 本企画の成果として、研究成果の発表を学内の専攻内でポスター形式により行う機会を設けることで、他の研究室の学生との交流を深め、自身の専門外に関する分野の議論を進めていく能力が求められる。また、自分自身の企画講演で進行を行うことにより、今回は「大学院進学とキャリアパス」と題したテーマから、進路に関しての議論を進めた。


<方法/企画としての特徴>
1. ポスターボードの設置、入場記録フォーム・ポスター賞フォーム・参加アンケートフォームの掲示、参加アンケートフォームの作成を実施。

2.. ミニ講演会の企画・開催にあたって講演者である松山氏に講演の承諾や、発表に当たってのスライドの作成依頼を行う(内海氏へはバイオカンファレンス委員の木下先生から講演依頼)。また、当日の講演会における総合討論ではファシリテーターとして質疑を行いつつ進行役に入る。片岡は、講演会におけるパネリストとして参加し、社会人の立場から大学院入学の経緯や両立に関しての討論を行う。

ミニ講演会 プログラム
講演タイトル: 大学院進学とキャリアパス / 会場: 8号館1階イニシアティブスペース

15:15 ~ 15:45 「大学院時代から自然解説員になるまで」
松山 龍太(東京都檜原都民の森管理事務所職員)

15:45 ~ 16:15「今考える大学院で役に立ったこと」
内海 貴夫(株式会社Rhelixa, 取締役 COO)

16:15 ~ 16:45
総合討論 パネリスト  
松山 龍太(東京都檜原都民の森管理事務所職員)
内海 貴夫(株式会社Rhelixa, 取締役 COO)
片岡 利文(植物系統分類学研究室M2 / 東京都職員)

<活動内容/具体的成果>


ポスター発表の様子 (松山龍太氏 撮影)


ミニ講演会の様子

 ポスター発表は8号館1階のアトリウムにて対面式で、ミニ講演会は8号館1階のイニシアティブスペースで行われ、オンサイトとオンラインのハイブリッド方式で実施された。当日は発表者を含め約150名以上の方々が来場された。本番の前日にポスター発表用のボードをアトリウムの設置、イニシアティブスペースにてミニ講演会用のzoomオンライン中継のテストなどを行った。
ミニ講演会の総合討論の時間では、山田はファシリテーターとして参加し、片岡はパネリストとして参加した。特にファシリテーターは講演者の発表内容から議論を積極的に進めていくことが求められるため、企画者として自身の研究に関する課題に関して議論を展開することができた。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
 これまでのバイオカンファレンスでは、ポスター発表はこれまでに行われてきたものの、ミニ講演会の開催並びに対面とオンラインのハイブリッド方式で行われるのは、今年の開催において初めての試みであった。また、企画されたイベントの手伝いに参加するといったことは続けてきたが、自身で何かイベントの企画構成を行うことも初めての試みだった。最初は参加すべきかどうか迷ったこともあったが、本番当日、特にミニ講演会の会場には約50~60人近くの参加者が来られた。バイオカンファレンス本番の後日に参加者から、「今の自分にぴったりで、学びが大きかった!」との声もいただいていることから、大変有意義のある時間になったのではないかと思われる。今後の課題として時間は限られるが、発表をする講演者に前もって具体的な提案を説明した上で、更なる綿密な打ち合わせのほか相談を行う必要がある。来年も同じ企画ができるかどうかは難しいかもしれないが、来年以降のミニ講演会の企画にも参加したいと考えている(山田)。


©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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