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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 支援教室「大地」 松木日向緑地での観察会
実 施 者: 松山龍太,橋本晃生,脇海道卓(動物生態M1)
実施場所: 青少年相談センター中学生支援教室「大地」及び8号館イニシアチブスペース
実 施 日: 2011年 9月 14日
対  象: 中学生・職員10名程

<概要/目的>

 支援教室「大地」の中学生を対象に,生物に関する事前授業と身近な生物の観察会を通じて,自然の面白さを伝え,生物学に対する関心を持つきっかけを作る.

<方法/企画としての特徴>

 本企画では特に,理科にあまり関心のない中学生にも自然をイメージしやすいように,事前授業とそれを踏まえた観察会という形にした.室内での事前指導と,屋外での自然観察会を各1日ずつ実施した.事前指導は相模原市立大野北中学校内の「支援教室大地」教室内で行い,観察会に関する注意点と観察できる生物の紹介を行った.自然観察会は松木日向緑地で行い,緑地散策をしながら生物や緑地の特徴などについて解説を予定していた.しかし当日は雨天であったため,予定を変更し,8号館イニシアチブスペースにおいて,葉脈標本作製の実習を行った.


<活動内容/具体的成果>

事前指導: 松木日向緑地に生息する動植物を紹介した.緑地に多様な生物が生息していることを理解したうえで,「環境問題」や「生物多様性」などに関する授業を行った.また,同緑地内で実際に採集した様々な色や形の植物の果実や種子を生徒らに触ってもらい,植物の多様な生存戦略について解説した.

自然観察会: 松木日向緑地観察会は,雨天のため予定を変更し,8号館イニシアチブスペースにおいて,葉脈標本作成の実習を行った.当日は大学正門から植物の解説を行いながら8号館まで移動した.最初に植物の葉の構造について解説した後,事前に準備した数種の樹木の葉を用いて葉脈標本作りを行った.出来上がった葉脈標本は観察した後,各自ラミネートして持ち帰った.


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>

●学生が,誰かに「教える」という立場になることはめったにないので良い経験になった.事前の授業や観察会での作業を通じて,生徒達には理科或いは生物学に少しは興味を持ってもらえたのではないかと思う.私はこれで2度目の参加であったが,今後もこの様な企画を続けられればと思う.(松山)
●普段生物に触れることの少ない中学生からも,興味を持ってもらえる授業/観察内容にできたと思う.観察会では生徒達の反応も良かった.今後もこのような企画を行う機会があれば良いと思う.(橋本)
●あまり自然に直に触れたことのない中学生の皆さんに対して,できるだけ専門的にならずに,いかに自然の面白さを伝えてゆくかが難しかった.最終的には生徒達も楽しんでいたようで良かった.これからは彼らにも,より積極的に参加してもらえるような環境作りが課題であると思う.(脇海道)

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©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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