TMU logo
生命科学専攻
トップ
「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 地域のみなさんを対象としたアウトリーチ活動@:ひなた緑地の竹林管理講習会
実 施 者: 角田智詞・坂部尚隆・高岡愛・深町美智・中路真嘉・谷島麻美・松尾知実
実施場所: 南大沢キャンパス・ひなた緑地
実 施 日: 2012年 4月 29日
対  象: 地域の皆さん20名

<概要/目的>
本企画では、身近に存在するモウソウチク群落の管理を通して、生物間相互作用・里山の生態系について、地域のみなさんに考えてもらう場を提供することを目的とした。
人間の活動により改変された生物集団は、さまざまな問題を含有している。中国から日本に持ち込まれたモウソウチクを含む集団もその一つで、モウソウチクが純群落を形成しつつ拡大の傾向にある。結果として、その地域の生物多様性の減少のみならず、人間の活動に弊害をおよぼす場合もある。モウソウチク群落の管理には、若芽の駆除が有効とされる。この駆除体験を通じて、生物間相互作用のバランスを崩さないことの重要性や、人間と里山の関わり方について、考えてもらった。


<活動内容/具体的成果>
まず、竹林の問題点をクイズ形式で学んでもらった。また、管理している竹林とそうでないものを比較観察してもらい、管理の必要性を理解してもらった。その後、実際に駆除を体験してもらった。





地域の皆さんには、改変された生態系の管理の難しさを実感してもらった。また、多様な生物が存在することの重要性を感じてもらえたと思う。企画実施者は、生態学の知識を社会に還元するとともに、里山のあり方について考える機会となった。また、アウトリーチ活動における、安全管理のあり方を考え、実行できた。


<企画を受けたみなさんの声>
* 印象深かった点
・ 身近にある竹林の管理が必要であることが理解できたこと。
・ 学生が親切で好印象だった。
・ 竹林についての見方が変わった。
・ 竹林についてのクイズ
* 改善するべき点
・ 特にない。(多数)
・ 近隣の人に活動をアピールしていくこと。
・ 活動を広げてほしい。(多数)
* 感想など
・ 住民として、保全活動に貢献していきたい。
・ 学生たちも付き添ってくれ、楽しく活動できた。
・ 来年もお願いします。
・ 普段できない体験ができ、楽しかった。
・ 親子で楽しめるのがうれしかった。


<感想/課題など>
予想以上に受けは良かった。安全管理のあり方については、今後も要検討だと思う。
今後は、若い学生が主体となって、企画をつなげていっていければ良いと思う。(角田)

地域の皆さんが、楽しそうに活動していたのが印象的だった。今後も、竹林の管理に限らず
地域の方々に自然の中で学ぶ事が出来る機会を提供したいと思った。(深町)

活動を通して地域の皆さんに身近に起きている生物多様性の減少という問題を実感してもらうよい機会になったと思う。
活動中の安全管理についてよりいっそうの配慮を心がける事が今後の自身の課題となった。(坂部)

地域の皆さんとの関わりの中で、生態系保全の大切さを話し合うことができた。
自分にとっても、考えることの多く、勉強させてもらえたと思う。(高岡)

竹林管理の問題点や難しさを楽しみながら実感していただけたと思う。自分自身も改めて勉強することが出来た。
このような、問題に目を向けてもらえる場を継続的に提供していけたら良いと思う。(谷島)

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY